永瀬拓矢王座、対戦相手への印象が毎回個性的「理事」「茶髪」「よく召し上がる方」/将棋・ABEMAトーナメント
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 プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」予選Dリーグ第3試合、チーム永瀬とチーム広瀬の対戦が6月26日に放送された。チーム永瀬のリーダー、永瀬拓矢王座(28)は2勝1敗と活躍。フルセットにもつれ込んだ熱戦で、チームを勝利に導いたが、対局ではないところで反響を呼んだのが、その独特なコメントだ。対戦相手への印象について将棋以外のポイントを突き続け、ファンの笑いを呼び込んだ。

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 永瀬王座は、現在4人いるタイトルホルダーの一角で、千日手・持将棋もいとわず、負けない将棋を貫く実力者だ。将棋へのストイックな姿勢から「軍曹」「中尉」などと呼ばれるほどで、研究の熱心さも業界内では有名だ。

 各種メディアでのインタビューにも登場する機会が増えたが、このABEMAトーナメントでは、毎回対戦が予想される棋士についての印象を聞かれた。多くの棋士が棋風や実績について語る中、永瀬調はまるで違っていた。第3試合で2局戦った丸山忠久九段(50)については、こんな調子だ。

 永瀬王座 本的には「よく召し上がる方」という印象がありまして、自分もかなり見習っている部分があります。勉強したり、参考にさせていただいている部分が多い先生なのかなという印象があります。

 この「よく召し上がる」は、丸山九段が対局の合間の食事や、栄養補給のおやつのボリュームが多いことを指している。たしかに昼食で「唐揚げ定食に唐揚げ追加」「冷やし中華+天ざるそば」、おやつに大量のカロリーメイトなど、エピソードの宝庫ではあるが、後手番で使う一手損角換わりなど、将棋にも明確な特徴があるタイプだけに、あえてそれを外して食べ物ネタから入ったのが狙いだろうか。

永瀬拓矢王座、対戦相手への印象が毎回個性的「理事」「茶髪」「よく召し上がる方」/将棋・ABEMAトーナメント
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 この印象トーク、丸山九段に限ったことではない。第2試合で対戦した鈴木大介九段(46)については「近年だと『理事』という印象があります」と日本将棋連盟・専務理事について挙げ、名人3期の実力者・佐藤天彦九段(33)については「茶髪にされたのはすごい印象的で注目しています」と、ヘアスタイルの話題から入った。むしろ広瀬章人八段(34)との対戦前に将棋の話題に終始したことの方が珍しいぐらいだった。

 個性的なコメントにファンからは「コメントが面白過ぎる」「食うことを参考にしとるんかいw」「マルちゃんリスペクトだったとは」と好評の声も多く見られた。チーム永瀬は本戦出場を果たしているだけに、今度永瀬王座が登場する時には対戦相手についてどんなコメントが飛び出すか。昨年、チームメイトとして優勝を果たし、研究仲間である藤井聡太王位・棋聖(18)とぶつかった時などは、それだけでニュースになるような言葉が出るかもしれない。

◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。

ABEMA/将棋チャンネルより)

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