海に潜む身近な危険「5時間ほどのたうち回った」漁師が明かす“九死に一生”体験
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 今月16日、沖縄県石垣市の米原ビーチで70歳の女性2人が死亡する事故が起こった。目撃者によると、2人は海に入ってから約10分後、砂浜から約1メートルの場所でうつぶせで浮いているところを発見された。身につけていたものから、2人はシュノーケリングを楽しんでいたと思われている。

【映像】海で遭遇するとヤバイ “8種”の危険生物

 夏の行楽シーズンを迎え、この時期からシュノーケリング中の事故件数が急増する。2017年に海上保安庁が発表したデータによると、その半数が死亡、または行方不明となっている。日本ライフセービング協会救助救命本部の菊池太副本部長は「シュノーケリングで遊んでいる場合、水中を覗いて遊んでいるのか、溺れてしまってうつ伏せ状態で浮いているのかわからないといったところから、対処が遅れることがある」と救助の難しさを指摘する。

 また菊池氏は「どうしてもシュノーケルの中に水が入ってくる。常に入ってきた水を排出できるようなシュノーケル・クリアをシュノーケルを使う方はできるようになっていた方がいい」などと話し、パニックに陥ることを未然に防ぐ対策も重要だと語る一方、離岸流の危険性についても触れ「離岸流が発生しやすい海水浴場だと、水中を覗いていると周りの状況が見えなくなり、いつの間にか沖に流されていることも少なくない」と警鐘を鳴らした。

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 しかし、海に潜む危険はそれだけではない。石垣島に住む漁師の渡辺直由さんが、海の中で自身の身に起こった2度の“九死に一生体験”を次のように明かす。

「夜通し漁をして、そこに急にウミガメが目の前に出てきた。それでポーンと船から投げ出されてしまった。慌てて船のヘリにしがみついたが、バンバンバンと右脇腹付近を船のスクリューに切り裂かれてしまった。ヤバイな…内臓いっちゃったかなと思ったが、偶然その日はラッシュガードを着ていた。それがスクリューのプロペラに巻き付いたので、骨や内臓まで傷が達することなく、船もラッシュガードを巻き込んだことによって止まってくれて生きて帰ってこられた」

 渡辺さんは海洋生物に潜む思わぬ危険にも遭遇。九死に一生を得る体験をしていた。それは、モリつき漁で魚を獲っていたときのことだという。

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「魚を獲っていて、魚を手づかみしたら、親指の付け根を刺された。痛いなと思いつつも漁を続けていたら、どんどん痛くなり懐中電灯やモリを持っていた手が固まってしまった。その痛みがヒジまで来たと思ったら、ヒジも痙攣して動かなくなってしまった。これは毒だなと思ったが、肩が痛くなってきて、口もビリビリと酸っぱくなってきて…」

 渡辺さんはその後、友人に連絡。病院に送って行ってもらい事なきを得たというが、毒の症状による苦痛で「4、5時間ほどのたうち回った」とのことだ。ちなみに、渡辺さんが刺されたのはトガリエビスという魚とのこと。

 ともあれ間もなく夏を迎え、海に行く機会が増える。シュノーケリングなど様々なアクティビティには身近な危険が潜んでいることを認識し、漁師である渡辺さんの命をラッシュガードが救ったように装備品の確認なども行っておきたいところだ。(ABEMAABEMA的ニュースショー』)

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