「今の時代、ネットがあればなんでもできるよ」。ABEMAオリジナルのオムニバスドラマ『箱庭のレミング』の第3話『名探偵S』での印象的なセリフ。たしかにインターネットやSNSの発達でネットワークは飛躍的に広がり、スマホやパソコンの中でいとも簡単に世界と繋がることができるようになった。まさに“なんでもできる”ツール。もちろん悪い事だって…。7月1日に配信された須賀健太主演の『名探偵S』で描かれるのは、ネットやSNSの特性を悪用して行われるネットストーキングの恐怖。その恐るべき現実と知られざる手口を目の当りにしたときに、「ネットがあればなんでもできるよ」というセリフがゾッとした重みを持って迫ってくる。

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「ネットがあればなんでもできるよ」投稿された写真から住んでる場所を特定…モラルが崩壊したSNSの怖さを描く須賀健太主演『名探偵S』
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 『箱庭のレミング』は、映画『新聞記者』『ヤクザと家族 The Family』など骨太な作品に定評のある藤井道人監督が総監督を務めるABEMAオリジナルのドラマ。SNSの魅力に囚われた若者たちの“心の闇”や“恐怖”をテーマにした全4話からなるオムニバススリラーで、各話のストーリーテラーを磯村勇斗が務める。

 須賀が演じるのは、犯罪心理を学ぶアイドル好きハッカー系大学生の今井(須賀健太)。ひょんなことから同じ授業を選択する梶原(古川毅)の提案で、今井が推すアイドル・りりっちの個人情報を特定するネットストーキングを疑似体験することに。その実地研究の成果を大学の授業のレポートにまとめるとともに、実際の手口を知ることでネットストーキング被害にあっているりりっちを救おうというのだ。早速二人はSNSに投稿されている写真や動画の情報からりりっちの行動範囲を絞り、ジワリジワリと彼女の自宅特定へとコマを進めていく。

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 今井はまず、SNSに投稿されている写真からExif情報を取得しようとする。Exif情報とは写真記録フォーマットのことで、そこには機種や解像度のほかに、撮影日や位置情報なども含まれてる場合もあるという。またSNSにUPしてるグルメの写真を画像検索にかけて店を特定し、りりっちの行動範囲を把握。自宅からの配信動画映像からは、部屋の間取りや窓からの景色、太陽の傾きなどをヒントに不動産サイトから物件を推測する。とどめは自撮り写真の瞳拡大。そこに反射している景色をもとに住所を割り出したりする。あくまでドラマというフィクションではありながらも、これらネットストーキングの手口はあまりにもリアルだ。

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 今井たちがりりっちの私生活に着実に近づいていく一方で、りりっちの身にもジワリジワリと危険が迫る。生誕祭ライブを直前に控えたりりっちのもとに、おぞましいデコレーションケーキが届くなど危険信号は点滅状態だ。一体誰がなんの目的で?ドラマは今井&梶尾による探偵コンビのサスペンスフルな疑似ネットストーキング作業の様子に加えて、りりっちを心底震わせる犯人捜しというミステリーが盛り上がる。視聴者からは「こわーーー!」「迂闊に写真投稿できない…」「ゾッとした」などのコメントが寄せられた。

 レポートのために始めた研究作業が本格的になるにつれて、りりっちファンの今井の理性は保たれるのか?衝撃的結末と答え合わせは、配信中のAEBMAビデオでチェックしたい。

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 『名探偵S』はABEMAビデオで配信中。

SNSに投稿された写真から住んでる場所を特定…恐るべきネットストーキングの裏側を描く
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