新しい世界に飛び込むことこそが、獣化への大切な第一歩である。ABEMAオリジナルのオムニバスドラマ『私が獣になった夜』第4話にしてフィニッシュ作『ハロウィンの夜、残り物な私』では、自尊心激低女子大生がハロウィンの夜に身も心も大変身。これまでの人生で接点のなかったイケメン美容師を相手に、ハロウィンナイトの激しすぎるイニシアチブを握っていく。
大学生活2年目の地味系女子・舞香(坂ノ上茜)は、人数合わせ的に友人からハロウィンナイトの街中に連れ出される。魔女のコスプレを施されて気持ち的にアガるものの、彼氏のいない舞香はやはり一人ぼっち。盛り上がる友人カップルをよそ目に、舞香はウソをついて一人BARに残ることに。残り物ゆえの感傷に浸かるのもつかの間、お呼びでないナンパ男たちが襲来。困っているところに「遅くなってごめん」との突然の声。声の主は一見チャラそうな男・薫(綱啓永)だった。ていうか誰?
盛り上がるハロウィンにイマチイ乗り切れない舞香のことを店の隅から見つめていた薫。ナンパ男たちへの対応に困る舞香を見かねて助け舟を出したのだ。話を聞けば美容師とのこと。しかも見た目とは裏腹に、その中身は仕事熱心な誠実系男子。気づけば二人で飲み直し、楽しく充実した時間はあっという間に過ぎて行った。
終電を逃したであろう帰路。別々の道を歩こうとしたとき、舞香はスカートが破れてることを薫から指摘される。「帰れる?」「…帰れない」。いまだかつてない積極性を発揮した舞香は薫を連れてホテルに直行。上にまたがり激熱ハロウィンワンナイトラブを繰り広げる。
ハロウィンの喧騒も過ぎ去った翌朝に魔女からいつもの姿に戻った舞香。これでお別れかと思いきや、薫は昨晩と変わらぬ優しさで舞香に語りかけ、美容師ならではのスマートさでヘアセットまでしてくれる。しかも「今日休みなんだ…」とデートの誘いを暗に仄めかしてくる。見た目のチャラさとは真逆の引っ込み思案。ストレートに言えないところが可愛く、初々しい。
しかも演じるのは、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』リュウソウブルー/メルト役で少年およびママ世代を虜にし、ABEMAの恋愛番組『恋とオオカミには騙されない』で世の女性たちのハートを根こそぎ奪った綱啓永である。最高以外の何ものでもない。仮装を解いた舞香の新しい人生が薫とともに始まる。残り物には福があるわけだ。
視聴者からは「恋愛がしたくなる、そんな気分にさせてくれる素敵な作品でした」「こんな大人なけいとくんは刺激が強すぎました」「めちゃめちゃによかったです なんだか泣けました」などときめきの声が上がっている。