『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に、メイプル超合金のカズレーザーが登場。"現代アート"を題材に、「物事の本質を見極めるための授業」を行った。
番組には"担任役"としてオードリーの若林正恭、"生徒役"には平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、乃木坂46の高山一実、日向坂46の金村美玖、"亀井佳代"らが出演。
▶見逃し配信中:カズレーザー、"現代アートの楽しみ方"を解説(後編)
作品によっては億単位の評価額がつく現代アート。見た目の美しさだけでなく、インパクトも重視されたアートだけに、中には価値がわかりにくい作品も存在する。
カズレーザーいわく、現代アートに価値が生まれる要素の1つは「作品の歴史」。あるアーティストが「壁に貼っただけのバナナ」を作品として美術館に展示したところ、1300万円の値がついた。これはその作者がこれまで「現代アート市場を皮肉る挑戦的な問題作」を発表し、評価されてきた歴史があるからだという。
芸能界でも「人物の歴史が評価されたケース」があるという。カズレーザーは「電波少年でのブレークから一転、どん底を見た有吉弘行」や「AKB48総選挙で熾烈な1位争いの果ての前田敦子のスピーチ」などを例に挙げた。
「視点を変えれば様々な解釈ができること」も、現代アートの価値の1つだという。たとえば、"現代アートの巨匠"マーク・ロスコの「Black on Maroon」はとても評価が高い作品だが、実は縦と横どっちが正しい向きかわかっていない。そのため、あるイギリスの美術館では、時期によって向きを変えて飾るという対応をとり、話題になったという。
また、日本のアーティスト・草間彌生は水玉作品で有名だが、この水玉が何を表すのかについても様々な解釈がある。「幼少期から悩まされている幻覚の象徴」「1つ1つが生命の象徴」「水玉であらゆるものを覆い尽くすことで宇宙を表している」などだ。
カズレーザーは「作品を通して自分の中に新たな価値観が生まれることを楽しむ。それこそがアート」という。「作品のインパクトを感じて、背景を知って自由な解釈を議論する。その結果、自分の中に生まれる心の動きを楽しむ」ことが、現代アートの楽しみ方だと語った。