“アルハラ”男役で新境地の浅香航大 恐怖の鬼畜演技はどのように生まれたのか?『酒癖50』インタビュー

 この浅香航大、“フツー”じゃない!小出恵介主演のABEMAオリジナル連続ドラマ『酒癖50』の第1話で“アルハラ”大転落男を演じているのが、テレビドラマ『コントが始まる』、映画『犬部!』『あなたの番です 劇場版』と話題作への出演が続く俳優の浅香航大。今年で連続ドラマ初出演から10年目になる俳優生活は堅調そのもので「この人また出てる!」を地で行くコンスタントな活躍ぶりだ。しかし「この人また出てる!」は諸刃の剣。その言葉の裏にはマンネリやパターン化という落とし穴が隠されている。足を掬われないためには、新たなる一面の開拓と更新が毎度の必須事項だろう。『酒癖50』での浅香はそれらを見事クリアしているどころか、もはやリボーンの領域。いまだかつてない鬼畜熱演でストーリーの台風の目となり、画面上に大爆発を起こしている。何が浅香に起こったか?本人を直撃した。

【動画】浅香航大の熱演に注目!『酒癖50』第1話

“アルハラ”男役で新境地の浅香航大 恐怖の鬼畜演技はどのように生まれたのか?『酒癖50』インタビュー

 『酒癖50』は、酒によってあぶり出される人間の本当の弱さや醜さを描くオリジナルドラマ。鈴木おさむが脚本を務め、映画『全員死刑』の小林勇貴監督が演出を担当する。浅香が演じるのは、Hate Alcholプログラムを実行する酒野聖(小出)に目を付けられるやり手の営業マン役。自分ができることは他人にもできると思い込み、後輩を急性アルコール中毒に陥れたりする典型的“アルハラ”人間だ。

 知的そうな佇まいから一転、地獄絵図と化す接待場面で見せる浅香のえげつないまでの迫力。本当に酒に酔っているのか!?と思わせる、説得力満載の“アルハラ”演技は必見だ。「内容的にも時代を逆行するハードなものだし、おさむさんの脚本にも凄まじい熱量がありました。それだけに自然と“これは中途半端にはできないぞ”と。接待シーンでは僕の方から“実際にお酒を飲んだ方がいいのではないか?”と提案したくらい。結果的にお酒は飲みませんでしたが、それくらいリアルかつクオリティの高いものを表現しなければと思いました」とナチュラルハイであると打ち明ける。

“アルハラ”男役で新境地の浅香航大 恐怖の鬼畜演技はどのように生まれたのか?『酒癖50』インタビュー

 小林監督の長回し鬼演出も功を奏したようだ。「最初から最後までをワンカットで撮り終えるくらい長くて、しかも一発勝負が多く、それだけにひと時も気が抜けない。さらに撮影現場全体に“どんなものを見せてくれるの?”という空気が漂っていて、その圧力に負けてたまるかと。本番中はつねにマックスの感情。必然的に一発本番の大爆発を意識せざるを得ませんでした。喉もつぶれて後半は殆ど声が出ていませんが、あれだけの飲み方をしているのだから設定的にも正解だったかな?」と熱演を報告する。

“アルハラ”男役で新境地の浅香航大 恐怖の鬼畜演技はどのように生まれたのか?『酒癖50』インタビュー

 それにしても浅香の未だかつてない振り切れ具合いは凄まじい。演出以外にも何かしらのモノがあったのではないか!?と勘繰りたくなる。「実はこのお話をいただいた時、製作陣の方々から“第1話でどこまで見せられるかがカギ!”と念押しされて…。そのプレッシャーに対して“絶対にぶち破ってやる!”という気持ちもありました。しかもキャスティング担当の方とは映画『桐島、部活やめるってよ』以来の再会。せっかく僕を選んでいただいたわけですから、その思いに応えて期待以上のものを見せなければ」と荒ぶる魂があった。自己評価を聞くと「渦を巻くように高いところに行けたような達成感もあるし、ここまで感情を爆発させる役も初めて。僕としても振り切って挑戦したいという気持ちがあったので、『酒癖50』ではそのフラストレーションをぶつけることができました」と新境地開拓の手応え。

“アルハラ”男役で新境地の浅香航大 恐怖の鬼畜演技はどのように生まれたのか?『酒癖50』インタビュー

 俳優生活も10年を超える。神木隆之介、橋本愛、松岡茉優、仲野太賀ら映画デビュー作『桐島、部活やめるってよ』のメンバーのほとんどが第一線で活躍中だ。「同年代の俳優も多い世代ですから、自分だって負けていられないという気持ちは常にあります。俳優デビューから10年経ちましたが、充実はしているけれど納得はしていません。主演を務めたい気持ちもあるし、メジャー作品でガンガン挑戦していきたいという気持ちもある」と野望を口にする。

 とはいうものの血気盛んなタイプにあらず。友達のほとんどは一般人。プライベートで俳優仲間とつるむことはあまりないという。「20代前半の頃はありましたが、役者論を熱く語るとか、血の気が多くて喧嘩をしてしまうとか、そういう場面に出くわすとちょっと引いてしまう。一般人の友人と飲みに行っても僕はほとんど喋りません。そもそも一人でいることの方が多い。なおのこと同業種との集まりには行けませんね」と苦笑い。

“アルハラ”男役で新境地の浅香航大 恐怖の鬼畜演技はどのように生まれたのか?『酒癖50』インタビュー

 しかしその完全OFF感がメリハリとなり、いい相乗効果を生んでいるようだ。「撮影現場でアドレナリンを放出して、一般社会に戻って普通の仕事をしている友人と会う。そこでの僕は完全にOFF。OFFの状態で感じたものや蓄積したフラストレーションを仕事で爆発させて刺激を得る。そしてまた普通の世界に戻る。そんなサイクルが自分にとってはいいのかもしれません」。この“フツー”さを持つ人の内部には、とんでもないマグマが宿っていそう。『酒癖50』という好機を得た“フツー”じゃない、新生・浅香航大の姿を目撃してほしい。

“アルハラ”男役で新境地の浅香航大 恐怖の鬼畜演技はどのように生まれたのか?『酒癖50』インタビュー

取材・文:石井隼人

写真:You Ishii

酒癖50 - 本編 - 1話 (ドラマ) | 無料動画・見逃し配信を見るなら | ABEMA
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