日銀は金融政策を決める会合で16日、新型コロナウイルスの影響が続いているとしてGDP（国内総生産）の伸び率の見通しを引き下げた。
【映像】スマホの画面の推しに「あーん」 ケーキを食べさせるファン（3分30秒ごろ～）
コロナ禍で経済活動が落ち込む中、昨年からZ世代（※1990年代中盤以降に生まれた世代）の間でジワジワと熱い盛り上がりを見せているのが、ヲタクの活動、略して「ヲタ活」だ。
マーケティングチームのSHIBUYA109 lab.が、15歳から24歳の女性を対象に実施した「ヲタ活実態調査」では、Z世代の約75％がヲタクを自覚。自身を「～～ヲタ」と称し、ヲタ活を楽しんでいる実態が判明した（※ヲタクは「ファンであること」や「お金や時間をたくさん費やしているもの」として定義）。
【調査で寄せられたZ世代女性の声】
「コロナ禍でお金が浮き、今まで買えていなかったグッズを買っている。おうちにいる時間が増えたため、推しの動画をたくさん見るようになった」
「コロナ禍でも推しからのコンテンツ発信が多く、熱量も高くなっている」
Z世代がヲタ活で活用しているのは、インターネットだ。情報収集やコンテンツ鑑賞はネットで、“ヲタ友”探しもInstagramやTwitterの「ヲタアカ（＝ヲタクアカウント）」から始まり、仲が良くなればメインで使っているアカウントへと移行。最終的にはLINEでつながり、親密さによって連絡方法も変わっていく。
ヲタ活では、具体的にどのようなことをするのだろうか。実態を覗いてみると、オンラインライブやイベントを楽しむときは、推しのグッズを周りに用意。カフェ巡りにももちろん推しグッズを持ち歩いて、一緒に写真撮影。さらに、ホテルで推しの誕生日会、推しの動画をヲタ友と楽しむなど、自宅やイベント会場以外の場所で、楽しみ方が広がっていた。
そんなZ世代のヲタクの需要を見込み、コンサートの聖地とも呼ばれる東京ドームに隣接する東京ドームホテルは、今月から「推し活宿泊プラン」提供。ドームが見える部屋指定で、プロジェクターを使って映像鑑賞はもちろん、ペンライトやミラーボールといった「推し活」アイテムや「推し色ドリンク」まで用意してくれる。
ヲタ活で欠かせないグッズは、公式グッズの購入はもちろん、自作も多く、かつて主流だった「うちわ」を抑え、いま最も活用されているのは「ネットプリント（ネップリ）」だ。
SHIBUYA109 lab.は、Z世代のヲタ活グッズとして「推しの名前入りグラス」を発見。これはスマートフォン画面にテキストを表示し、その上に透明のテープを貼り、油性マーカーでなぞることで、綺麗なネームシールが完成するという。
推しの記念日にはケーキを発注し、自作グッズと共にお祝い。さらにはスマートフォンの画面にいる推しに向けて「あ～ん」と食べさせようとする荒業も。
こうしたグッズやヲタ活の様子はSNSで公開し、次々とネットでつながっていくのがZ世代のヲタ活の特徴だ。長引くコロナ禍でも、独自の楽しみ方を見出しているZ世代に、SHIBUYA109 lab. 所長の長田麻衣氏は「2～3年前からヲタ活がZ世代のトレンドになっている」と話す。
「コロナ禍でリアルに推しに会えない時間が増えた。特に今年は、グッズなど創作物を自作して楽しむことがZ世代のヲタ活トレンドになっている。推しの誕生日や記念日に推しが来れないから、本人不在の会を開く。推しに『あ～ん』も、一緒に楽しんでいる空気を味わっている」
また、長田氏によると、TikTokやInstagramなどで「推しの名前入りグラス」（推しグラス）の作り方の解説動画を公開している若者もおり「書く過程にも愛を込めて、楽しんでいる」と紹介。
「Z世代は、最初の接点はハッシュタグ「#ヲタさんとつながりたい」で共通の趣味を持った人を探して、友だちになれそうな人にDMをする。InstagramやTwitterの“ヲタアカ”でやりとりして、仲良くなったら本アカ、それ以上距離が近くなったらLINEに移行する。Instagramなら、投稿画像で友だちになれそうか判断できる。自分と年齢が近く、同じくらいのヲタ歴がある人を探すには、SNSは効率がいい」 （『ABEMAヒルズ』より）
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