インドで確認されたデルタ株が猛威を振るう中、世界各地で新型コロナの規制強化に反対するデモが行われている。一方、デモによって感染のさらなる拡大も懸念されている。
道路を埋め尽くすようにデモ行進が行われたのは、新型コロナ対策の優等生だったオーストラリア。24日、約3500人がコロナの規制措置に違反し、最大都市のシドニーでロックダウンに反対するデモを行った。
どこもかしこも密。ソーシャルディスタンスなどお構いなしに密着。中には、口から火を吹き、火のついた棒を振り回すパフォーマーのような男も現れるなど、デモはどんどん過激に。その鎮圧のため、警官たちも出動した。騎馬隊もかけつけ、デモ参加者たちの行く手を阻むなど応戦。少なくとも57人が逮捕された。
シドニーがあるニューサウスウェールズ州では、先月26日からロックダウンが続いているが、デルタ株による感染状況は改善していない。
一方、イスラエルでも、数十人が24日夜、首相官邸の外に集まり、「緊急事態はフェイクだ」などのプラカードを掲げ、ワクチン接種への反対を主張した。イスラエルではワクチン接種者だけが施設を利用できる「グリーンパス」を再び導入していて、ベネット首相が「接種できるすべての国民はワクチンを打つべきだ」と呼びかけている。
イスラエルと同じく、ワクチン接種や陰性を証明する「健康パス」の提示を審議中のフランスでも24日、抗議デモが全国に広がった。パリのエッフェル塔の前で大勢の人が集まり、「独裁政治を止めろ」などと抗議した。
駆け付けた警察官は、デモ参加者を分散させようといたるところに放水して応戦。フランス全土で土曜日に16万人以上がデモに参加したということだ。
(『ABEMAヒルズ』より)
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