ドラマに登場し売り上げ2倍に ちょっぴり“わがままボディ”な猫の「たらふくもなか」、開発の経緯
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 都内のある和菓子店が作る「もなか」がこの春、テレビドラマ『着飾る恋には理由があって』(TBS系)に登場。売り上げは去年の2倍以上になっているが、きっかけはなんだったのか。

【映像】ちょっぴり“わがままボディ”な猫の「たらふくもなか」

 なんともやる気のなさそうな猫の姿。東京・錦糸町生まれの和菓子「たらふくもなか」だ。ちょっぴり“ワガママ”なボディには、白小豆といわれるレアなあんこがたっぷり入っている。また、金運を呼び込む招き猫といえば「小判」。表面には見当たらないが、不憫に思った店主がしっぽに巻いた。70年続く和菓子店にもかかわらず、この緩さだ。

 「ちょつとふざけたモチーフかなと迷ったんですけど。おめでたい時にお客様に使っていただけるようなお菓子を作ろうと考えた時に、アイデアとして出てきたのが『ぽっちゃり招き猫』」

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 こう話すのは、根本幸治さん(41)。和菓子店「白樺」の3代目だ。6年前、サラリーマンをやめて店を継ぎ、すぐに開発したのがこの「たらふくもなか」だった。

 猫は、サラリーマン時代のツテで知り合ったデザイナーが何気なく描いたもの。そして「日持ち」にこだわり、製造から7日間に設定。このことが後に、ドラマの制作スタッフの目に留まる一因となった。

 「特に何かコネクションがあったとかではなくて。『ちょっとかわいらしくて、人気で、なかなか手に入りづらいもなか』という設定のもなかを、制作スタッフの方が探していて。インターネットなどで探して目をつけてくださって、声をかけていただきました」

 「たらふくもなか」は発売当初、意外にも猫の雑誌に取り上げられるなど、存在だけは全国区に。しかし、店の商品は団子や大福など日持ちしないものばかりで、今まで通販はやっていなかった。そんな中、根本さんは7日間食べられる「たらふくもなか」ならいけると判断。ネットでの販売に踏み切った。知る人ぞ知る錦糸町のローカル和菓子が、全国で愛される「ゆる~い猫」になった瞬間だ。

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 白樺の通販を手掛けるBASEの担当者・木村綾乃さんは「見た目はもちろんなんですけど、味もおいしくて。ネットショップ上でも『映える』ことが大事なので、すごく素敵なお店だなと思います」と話す。

 「ネットの通販の売り上げはどんどん拡大していって、リアルの店舗の客足が伸びないところを支える、一つの柱として育てていきたいと思っています」(根本さん)

 「たらふくもなか」はデザイナーも起用したトータルなパッケージになっていて、6個入り(税込1350円+送料)から購入することができる。

(『ABEMA Morning』より)

「たぶん何かインストール中」
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