6日、国内の累計感染者数が100万人を超えた。首都圏では7日、東京の新規感染者が4日連続で4000人を超え、さらに埼玉では1449人、千葉で1075人の感染を確認、そのほか大阪、京都、静岡、三重、富山、福岡、鹿児島でも感染者が増加するなど全国的に感染が拡大している。
【映像】沖縄 玉城知事「海外ならロックダウン相当のレベル」(会見の様子) ※冒頭~
中でも深刻なのが沖縄だ。1日、沖縄県の玉城知事は「沖縄県内で確認される感染者数の人口比は全国でワースト。海外諸国ではロックダウン相当のレベルだ」と述べ、危機感をにじませていた。玉城知事の憂慮が的中するかのように、沖縄では8月4日から4日連続で新規感染者500人を超えた。
5月下旬に緊急事態宣言に入ったまま、まん延防止措置への移行もなく、ずっと緊急事態宣言が続いている沖縄。ニュース番組『ABEMA Prime』に出演した沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科副部長の高山義浩氏は「沖縄では欧米並みの大流行の状況だ」と話す。
「ここのところ、1日あたりの新規陽性者数が600人前後で推移している。これは東京で言うと、6000人に該当する。しかも、まだ流行の勢いに衰えが見えない。流行を抑え込む施策も取れていない。まだまだ増えるだろう」(高山氏・以下同)
東京をはじめ首都圏では、40代、50代の重症化率が深刻になっているが、沖縄ではどのような状況なのだろうか。
「沖縄もやはり40代、50代のワクチン未接種者の重症化が多いと思う。この世代は体力があるので、すぐに亡くなってしまうことはないが、重症化して苦しんでいる患者が多い。今の新型コロナのインパクトは、死亡数で測るのではなく、重症者の数で見ていく必要があると思う。その上で、沖縄は、東京よりも深刻でコロナが大流行していると思ってほしい」
2カ月以上も緊急事態宣言を続けているのに、なぜ感染者が減らないのだろうか。高山氏は「緊急事態宣言は、同じような効果が毎回期待できるわけではない」と答える。
「緊急事態宣言を出した直後はある程度効く。しかし、出しっぱなしにしておけば、緩んでくるのは当然だ。仕方のない部分もあるが、宣言による感染者の減少は期待できない。あくまで自粛に協力できるムードをどのように作っていくのか。日本のコロナ対策はムードでやってきた。そして、今もまだムードで何とかしようとしている。それ自体が問題だ。もちろん自粛に協力いただいている方もいるが、『もう協力できないよ』と考えている若者たちにムードでなんとかしようとしても無理だ」 (『ABEMA Prime』より)
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