アラブ首長国連邦・ドバイを拠点とするエミレーツ航空のCMがネットで話題を集めている。
「UAE(アラブ首長国連邦)がイギリスのアンバーリスト(渡航制限が緩和)の国になったことは、世界の頂上にいるような気持ちになります。良き飛行体験を」
【映像】実際のCM動画 “ゾワッ”とするラストに注目(55秒ごろ~)
今月公開されたエミレーツ航空のCMでは、同社の制服を着た一人の女性が登場。女性はメッセージが書かれたボードを掲げている。一見、ただメッセージをめくっていくだけの動画と思いきや、なぜかネットで大バズリ。一体、なぜなのか。
徐々にカメラがズームアウトしていくと……なんと、女性が立っていたのは地上828メートル、世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」の頂上だった。「まさか!」という驚きとともに、CMはエンディングを迎える。
このスリリングな映像にネット上では「ここに笑顔で登るのトム・クルーズくらいだと思ってた」「ドバイ万博のCMに皇太子が同じようなシチュエーションで立っていたけれど、エミレーツもそれを女性立ててやっちゃうのは凄い……」「彼女は本当にそこにいるの?」といった声が殺到。
過去にはハリウッド俳優のトム・クルーズさんやドバイの皇太子らが登ったことで知られているブルジュ・ハリファ。動画に「合成なのでは?」といった指摘も寄せられているが、合成や特殊な編集などは一切使わず、撮影はすべて実際に行われている。
エミレーツ航空によると、このCMにはプロのスカイダイビングインストラクターであるニコル・スミット=リュドヴィクさんを起用。撮影にあたって、事前に入念なトレーニングが行われた。
また、安全性を確保するために、撮影中に彼女が立つ場所には、上部にポールが取り付けられた特注の台を作成。さらに制服の中には、命綱ともいえるハーネスが装着されている。
まさに万全を期して迎えた撮影当日、日の出と共に撮影を行うため、撮影クルーは夜明け前から登頂を開始。最上階から梯子(はしご)を登り、撮影クルーはおよそ5時間かけて頂上へ到着した。こうして、地上828メートルの高さからダイナミックすぎるCMが完成。撮影の裏には、プロフェッショナルたちの並々ならぬ努力があったのだ。
エミレーツ航空は今回のCMについて「旅行者にサービスを提供し、安全を確保する自社の最前線のチームを体現している」とコメント。世界一高いビルからの景色を堪能したニコル・スミット=リュドヴィクさんも、自身のInstagramで「これは間違いなく、私がこれまでに行った中で最も驚くべきエキサイティングなスタントの1つです! チームの一員になれたことをうれしく思います!(※日本語訳)」と喜びを明かしている。 (『ABEMAヒルズ』より)
■Pick Up
・なぜ日本のメディアがアジアで評価されたのか?「ABEMA NEWSチャンネル」の挑戦
・ネットニュース界で注目される「ABEMA NEWSチャンネル」番組制作の裏側