いちご飴を食べ「あ、硬っ! 超うまい……。女子になりたい」、小動物と戯れ「どうした?おなか減ったか? これはかわいい」とデレるのは……おじさん。50代の部長が若者女子の文化にトライする、これらの動画が大人気となっている。
投稿者の名前は、『大京警備保障のおじさんが可愛いを目指すチャンネル』(YouTube)。都内にある警備会社で、現役で働く部長たちが主役の動画だ。若者文化に触れた時の新鮮なリアクションが“おじキュン”だとして、再生回数が450万回を超えるものも。
バズった要因はいったい何なのか。動画にも出演している部長の和田浩幸さんは「『ギャップって答えろ』と言われています(笑)。私自身は、全くわからないです。例えば『かわいい』とかたくさんお声をいただくんですけど……何言っているんだろう?とさっぱりわからないです」と話す。
そして、この動画は企業広告としても成功。採用への問い合わせは倍になり、一方で求人を媒体に掲載することが減ったので、広告宣伝費は半分に。さらに、部長は営業先で「話のきっかけ」になり、交渉もスムーズに。
「警備業界は、ブラックであったり、きつかったり、マイナーなイメージの業種であるので、こういったSNSにのせて、知名度や楽しい会社の雰囲気、仕事内容を伝えられたらいいなと。中には、面接や研修に来た初日、あいさつもそこそこに『部長~!部長~!』って言う人もいます。どういう顔をしていいんだかわからなくなります」と和田さん。
ちなみに、企画・撮影をする後輩は、「会社のためだから、部長への遠慮も壁もまったくない!」と笑っていた。
大京警備保障では、SNSを通じてコロナ禍で仕事に困っている人などにも求人を呼びかけている。警備業界も人手不足や高齢化が進んでいるため、SNSで若い人へアピールできればと考えているそうだ。
(『ABEMA Morning』より)