8月12日の記者会見で、RISE女子イベント初の“聖地”進出となる9.12後楽園ホール大会の追加カードが発表された。

 女子キックを長く牽引してきた紅絹を下し、アトム級王者となった宮崎小雪は伊藤紗弥と対戦。伊藤はムエタイの世界で数々の実績を残してきた大物ファイターだ。

 しかしRISEでは、AYAKAとの試合でキャリア唯一のKO負けを喫している。宮崎もAYAKAとの対戦を望んだが、今回はスケジュールが合わず、伊藤戦となった。

 会見に「ムエタイではチャンピオンですがキックボクシングでは下っ端。自分の闘い方で勝ちにいく」とコメントを寄せた伊藤。女子の層が厚いRISEで、実力を見せたいところだ。 対する宮崎は、チャンピオンとしての自覚を感じさせるコメント。

「RISEは私のホーム。自分が勝たなきゃいけない。求められているのはKOだと思います。AYAKA選手よりもいい勝ち方ぎしたい。AYAKA選手は3ラウンドで(伊藤を)倒したので、私は3ラウンドいかずに勝ちます」

 さらに“天才ムエタイ少女”と呼ばれる伊藤に「同じ階級に天才は2人いらない。どっちが本物のチャンピオンなのか決めたい」とも。テクニック合戦という予想もある中、宮崎はそれにとどまらない試合を見せるつもりだ。

 もう一つの注目カードは、YAYAウィラサクレックvsAKARI。YAYAはフライ級(52kg)ランキング2位、AKARIはミニフライ級(49kg)1位の選手だ。今回は同階級でAKARIの相手が見つからず、本人がYAYAとの対戦を希望したという。体重はYAYAに合わせた52kgだ。

 AKARIは前回の試合でミニフライ級王者・寺山日葵に敗れ、これが出直しの一戦。もちろんこれからも寺山のベルトを狙っていく。寺山は、この9.12後楽園でやはりフライ級の小林愛三と王者対決。そのことを意識するかと聞かれると、AKARIは「意識しかしてないです」とキッパリ答えた。

「これが寺山選手に近づく一番の道。寺山選手は自分寄りの体重(での試合)ですけど、私は上の階級で勝って見せつけたい」

 RISE女子大会アンバサダーであり、AKARIの師匠でもある神村エリカによると、もともと身長のあるAKARIは52kgも見据えていたとのこと。AKARIは寺山戦でフィジカルの差を感じ、強化しているとも語っており、階級が上の選手との対戦で成長が問われることになりそうだ。

 対するYAYAは、血気盛んなAKARIに「圧力をかけまくる。今も(壇上の)後ろの席から圧かけてます。遠くで歩いているだけで圧力を感じると言われたこともあるので」。これにAKARIは「エリカ先生以上の圧を感じたことがないので」と返した。

 寺山vs小林、YAYAvsAKARIと、奇しくも階級を超えたマッチメイクが並んだ9.12RISE女子大会。コロナ禍で外国の選手が来日できない状況の中、これが最善のカードと言っていい。初の“聖地”後楽園進出だけに、選手個々の勝ち負けではなく、RISE女子の魅力をアピールするための闘いとしても注目したい。

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