東京ドームで16日、ナイターの試合前の時間を活用したワクチン集団接種が始まった。この集団接種は、東京文京区・新宿区・港区の接種券を持つ人を対象に11月18日までのうち34日間実施され、約3万5千人が2回接種することを想定している。
【映像】子どものコロナワクチンは打つべき? 医師の見解(6分ごろ~)
全国各地で接種が進められている新型コロナワクチン。16日の総理官邸の発表では、ワクチンを2回以上接種した人が4000万人を超え、国民の約3分の1が2回目の接種を終えているとされている。
新型コロナ対策の切り札ともいえるワクチンだが、接種を巡っては、海外で新たな見解も出ている。今月11日、アメリカのCDC(疾病対策センター)は、臨床試験の結果、安全性が確認されたとして、妊娠期間中においてもワクチン接種を推奨する見解を発表。妊娠中の感染は重症化するリスクが高く、ワクチンを接種するメリットがそのリスクを上回ると指摘している。また、妊娠中や授乳期の接種は、子どもの感染防止にも役立つ可能性があるとも発表している。
ワクチン接種後、一定期間を過ぎると、抗体が低下することも確認されていて、3回目の接種、いわゆる「ブースター接種」についても、アメリカの国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は 「将来的に全員にブースター接種が必要になる可能性もある」と述べている。
先週、ニュース番組『ABEMAヒルズ』の取材に応えてくれたアロエさん(仮名)。アロエさんは、ワクチンを2回接種した後に感染する、いわゆる“ブレークスルー感染”だったと話す。
「接種は早くて6月の頭ぐらいには2回目の接種が終わっていました。そのあと、2カ月後くらいに新型コロナに感染してしまいました」
今月10日に新型コロナの陽性が診断され、アロエさんは現在も自宅療養を続けている。さらに、自身の母親もワクチンを2回接種した後、新型コロナに感染。親子で“ブレークスルー感染”を経験した。
取材当時、アロエさんはこんな不安を口にしていた。
「周りにワクチンを接種して、新型コロナに感染した人がいないんです。ワクチンを2回接種していたので、けっこう自分の周りも安心していました。日常生活でマスクやアルコール消毒もしていたので、これ以上どうやって防いでいったらいいのかなと悩んでいます」
母親は60代で症状は軽症だという。たとえワクチンを2回接種していても、感染してしまう現実に、これ以上どのような対策をすればいいのか、不安は尽きない。 (『ABEMAヒルズ』より)
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