プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第3試合、チーム糸谷とチーム菅井の対戦が8月21日に生放送され、第6局でチーム糸谷のリーダー、糸谷哲郎八段(32)がチーム菅井・深浦康市九段(49)に126手で勝利、スコアを3-3のタイに戻した。
【中継】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム糸谷VSチーム菅井
ずっと押されているように見えても、最後で耐えてひっくり返す。そんな腕力が見られる一局になった。深浦九段の先手番で始まった一局は、両者ともに雁木を採用。序盤から中盤にかけてペースを握っていたのは深浦九段で、一時は糸谷八段がはっきりと敗勢と見られる局面もあったが、早見え早指しかつ強い受けという持ち味がここから全開に。一瞬の隙を逃さず一気に形勢をひっくり返すと、そのまま深浦玉を即詰みに討ち取った。
解説を務めた遠山雄亮六段(41)も「将棋としては深浦九段がずっとペースを握っていた。決まったかなと思ったところから糸谷八段の魔力が出た」と表現するほどの逆転劇。こういう棋士がリーダー務めているチームは、実に心強い。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)