ABEMA『NewsBAR橋下』のゲストは放送作家の野々村友紀子氏。バラエティ番組の企画・構成に加え、NSC(吉本総合芸能学院)の講師や情報番組のコメンテーターとしても活躍している野々村氏は、かつて芸人として活動していたこともあり、夫はお笑いコンビ「2丁拳銃」の川谷修士だ。
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そんな野々村氏は「たとえば“ブス”を売りにしている女の芸人が、そのことを言いにくいというのはよく聞くし、よしもと新喜劇みたいに、身体的特徴を面白くイジるというのもちょっと受けづらくなっている、受けづらくなっていくんじゃないかという危機感を持ちながら、手探りでやっているという話も聞く」と話す。
「私の旦那も、今までだったら絶対に笑ってたところで、1人のお客さんがハッとなると、それがみんなに伝染して、“あっ、今がこれ笑ったらいけないんだ”みたいな感じになっていくと言っていた。意識を高く持つことは大事なことだけど、楽しめていたものも変わってくる。一般の皆さんもそうだと思うが、信頼関係でやっているというのはある。言っていい間柄なのかと。本人が思っていることは本当は分からないから、排除し過ぎると本当に何も言えなくなってくる。笑いだけが仲良くなる術ではないけれど、コミュニケーションがカチカチになりそうな気はする」
これにお笑い芸人のサバンナ・高橋茂雄は「やられている人が本当にどう思っているのか、というところに答えがありそうな気がする。外野で知らない人が急にがさつにイジってきたら、イジられ系の芸人さんでも“お前らにイジられたくない”みたいな顔をする時がある。アホの坂田師匠の場合も、芸人さんに“アホ”と言われると“誰がアホや”と返すが、一般の人にアホと言われると、(真顔で)“誰がアホやねん”とブチギレられる。“そういう環境の中でやっていることやぞ”、ということ」と応じた。
橋下氏は「僕の場合も30代前半の頃、バラエティ番組の中でのやりとりというのは、信頼関係の中でイジったりイジられたりしてるということが分からないまま番組に出させてもらうことになった。東野幸治さんとかが上手くまとめてくれたんだけど、それがなかったらとんでもないことになっていたと思う。島田紳助さんに後から“橋下ちゃんな、あれはあれでみんな信頼関係、愛があるから言えるんだ。それがない中でやったら大変なことになるんだ”と。でも、これからは愛情とか信頼関係があってもそれはダメだというような時代になっていくのかなと思う」と話していた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)




