豊島将之竜王が46手目を封じ手 藤井聡太王位、勝てば防衛の一局は全く互角で2日目へ/将棋・王位戦七番勝負
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 将棋のお~いお茶杯王位戦七番勝負の第5局が8月24日に行われ、挑戦者の豊島将之竜王(叡王、31)が46手目を封じ手として、1日目を終了した。2日目は明日25日、午前9時ごろに封じ手が開封され、王位初防衛を目指す藤井聡太王位(棋聖、19)の手番から再開する。シリーズ成績では、藤井王位が3勝1敗でリードし防衛に王手をかけている。両者の対戦としては3局連続した相掛かりの出だしになったが、序盤から両者ともに約2時間の大長考も見られた。現在は形勢では互角、持ち時間でも大きな差はついていない。

【中継】お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負 第五局1日目 藤井聡太王位 対 豊島将之竜王

 2日前にも叡王戦五番勝負の第4局で戦った両者だが、その一局は豊島竜王が相掛かりで快勝。中1日での本局で、藤井王位がどんな戦型を選ぶかに注目が集まっていたが、指されたのは相掛かり。王位戦、叡王戦の「ダブルタイトル戦」で、本局が9局目となったが、1局目に相掛かり、2局目から6局目が角換わり、そして7局目から3局続いて相掛かりとなった。藤井王位は王位戦で3勝1敗、叡王戦では2勝2敗と、どちらもタイトルに王手をかけてはいるものの、前局に豊島竜王に完敗したこともあり、周囲の評価でも流れは五分に戻ったのでは、という声も多い。

 本局は、序盤から変化が激しいという相掛かりだけに、早い段階で長考合戦に。藤井王位は41手目に121分、43手目にも60分と時間を割くと、豊島竜王も直後の44手目に113分の大長考。封じ手の46手目にも40分を費やした。

 「真夏の十二番勝負」とも呼ばれる2人の戦いは、この1週間で3局目。2日制の王位戦も2局あり、7日間で3局・5日間と、短期間で見ても長い時間を共有していることになる。愛知が生んだトップ棋士同士の戦いには、勝敗だけでなく新たな研究が明かされる内容についても、将棋界全体から視線が注がれている。

 持ち時間は各8時間の2日制で、先手は藤井王位。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。また、視点を変えられるマルチアングル放送も同時に実施中だ。

【封じ手時点での残り持ち時間】

藤井聡太王位 4時間27分(消費3時間33分) 豊島将之竜王 4時間4分(消費3時間56分)

(ABEMA/将棋チャンネルより)

お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負 第五局1日目 藤井聡太王位 対 豊島将之竜王
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