コンセント裏に広がる“部屋”、生活感すらも再現 匠なミニチュアの世界
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 壁の中に広がる世界……これぞまさに「匠の技」。

 壁に並んだ2つのコンセントかと思いきや、カバーが開き、中には小さな部屋が。覗いてみると電子レンジや冷蔵庫、やや古い感じのパソコンも起動しており、足元のWi-Fiルーターも点滅している。

【映像】Mozuさんが作るミニチュアの世界

 実はこれ、ミニチュア。部屋の中の細かいディテールが再現されていて、小人が住んでいるような生活感すら感じられる。ツイートされたこの動画には、68万の“いいね”がついている。約4カ月をかけ、すべて手作りしたというこの作品。投稿主である、MOZU STUDIOS代表取締役の水越清貴(Mozu)さん(23)に話を聞いた。

コンセント裏に広がる“部屋”、生活感すらも再現 匠なミニチュアの世界
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 「幼いころ、自分が小さくなって家の中を旅してみたいな、壁の中を走り回りたいな(と想像していた)。それを大人になった今、自分の技術力で再現してみようと思った」

 Mozuさんは、高校時代に制作した作品が好評を博し、仕事が舞い込むように。作ったミニチュアで暮らしを楽しくする会社を起業した。その作品が、この「教室」。本物の教室と見間違えてしまうほどの精巧さが裏目に出て、動画を撮ってツイートしてもミニチュアと気がついてもらえないことも。

 「ミニチュアの横に何か、誰でもサイズを知っているものを比較として置けば、僕が作ったものが小さいとすぐわかるんじゃないかと。誰でもサイズを知っていて絶対どの家でもあるものを考えた時に、コンセントがあるなと。それを隣に置くと小さいというのが伝わるんじゃないかと思って」

コンセント裏に広がる“部屋”、生活感すらも再現 匠なミニチュアの世界
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 ミニチュアの部屋が壁のコンセントの中にあるのは、そんな理由からだった。さらに、この壁も手作りで作品の一部であるため、穴を開けても問題はない。

 なお、Mozuさんは精巧に再現するためには縮尺を正確に把握することが大事だと話しており、ミニチュアにする対象の実物の大きさを現場に行ってメジャーで測ったり、メーカーに問い合わせたりしているそうだ。今回紹介したミニチュアなどが展示されている個展が今月30日まで、大阪で開かれている。今後、愛知や新潟などほかの地域にも巡回する予定だ。

(『ABEMA Morning』より)

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