遺体を見ながら登山…野口健がエベレストで見た衝撃の光景 1人で気絶した過去も明かす
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 『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に、登山家の野口健が登場し、「攻め過ぎて人生を台無しにしないための授業」を行った。

 番組には“担任役”としてオードリー若林正恭、“生徒役”には平成ノブシコブシ吉村崇、ハライチの澤部佑、タレントの伊集院光ファーストサマーウイカAKB48横山由依らが出演。

 23歳のときに登山費用1000万円をなんとか集め、エベレストに初挑戦することになった野口。世界最高峰登頂への道のりは険しく日々「高山病」にかからぬようにアップダウンを繰り返す日々。そして、標高7000mを超えるとそこには野口を精神的にさらに追い詰める光景が広がっていたという。

▶見逃し配信中:野口健が公開したエベレストで死にかけた際の自撮り写真(6分頃~)

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 それは「登山家たちの遺体」だった。エベレストは毎年遭難者が出るが、遺体を下ろすのは非常に難しく、残されている状態だ。そのためエベレスト登山家たちはその遺体を見ながら登っていくことになる。

 登山ガイドに「遺体があるけどできれば見るな。気持ちが持っていかれる」と言われたものの、余計気になってしまった野口はチラッと見たという。横たわる遺体にはエネルギーがあったそうだが、次に野口が思ったのは「自分もそうなるんじゃないか?」という不安だった。

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 それまで野口は、体に負担がかからないように慎重に登山を進めていたが、遺体の存在や過酷な環境に精神的に追い詰められ、一気に登って解放されたくなったという。これは非常に危険なことだったが、ガイドを説得し山頂を目指した。

 しかし、最終キャンプに向かう途中に極度の寒さと睡魔に襲われ、野口は気絶。しかも野口はガイドを先に最終キャンプへ向かわせて1人で登っていたため、気づかれるのが遅くなってしまったのだ。

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 野口はガイドにビンタで起こされ、酸素ボンベをつけられたことで「遭難しているんだ」と自覚したという。そしてガイドたちに「俺はもうダメだから降りて」と合図を送ると、「終わるぞ」と怒鳴られたという。そこで改めて「死ぬのか」と気づいた野口は助けを求め、ロープで引きずられながら十数時間かけて下山できたと語った。

 これらの経験から、野口は「辛いときこそ、結果を急いではいけない。『休む』ことも戦略である」と教訓を語ると、出演者らは「いやぁ……」と言葉を失いながらも、真剣に聞き入っていた。

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