6月1日に放送した若者向け総合情報番組『原宿アベニュー』。注目すべきニュースを紹介する「原宿ヘッドライン」のコーナーで、若年層の死因トップが「自殺」であることを取り上げた。
厚生労働省がまとめた「自殺対策白書」によると、2015年の日本の自殺者数は6年連続で減少しているにも関わらず、15歳から34歳までの若年層の死因のトップが、男女共に「自殺」であるということが明らかになった。
スタジオでは、先進7カ国の若年層の死因を比較した表や、先月起きた中学2年の女子生徒2人が電車に飛び込んで死亡した事件にも触れ、「自殺」が「日本の若者世代の深刻な問題」となっていることを話し合った。
これらのニュースを受けた水曜キャスターの藤田ニコルは「最近の若い子は割と口癖で『死にたい』と言っちゃう子もいるから、(その言葉の意味が)本当なのかわからないから難しい時代だと思う」とコメント。パパコメンテーターの藤本(FUJIWARA)は「悲しむ人がいるということで思い踏み止まれへんかなぁ」と願いも込めて述べていた。
また、スタジオでは、「若者の悩み」について取り上げ、ニコルが中学時代にあっていた「いじめ」について話した。「自分がされて嫌なことは、絶対しちゃいけないな、と思った。ちっちゃいことでも(自分がそう思っていなくても)相手にとってはめっちゃ傷ついているかもしれないし、そーゆーのを考えながら、これから行動しなくちゃいけないなと思っている」と真剣に述べた。
さらに「(悩みを)溜め込んでほしくないな、と思っている。周りに話せる環境があるのが一番だけど。ネットでもいいし」と、同世代としてアドバイスした。さらに藤本は「(一人でいるのは楽かもしれないが)『悩みを聞いてもらえる友達を作る』ということも大事なことだと思う」と、年上としてのアドバイスも添えた。ニコルは「(もしも自殺を考えたら)一番最初にお母さんの顔を思い浮かべてほしい。一回産んでくれた人のことを考えて」と、自分の言葉で「自殺するべきではない」ということを強く伝えた。
実はこの日、番組の冒頭にニコルのお母さんが登場。生放送で頑張っている娘の姿を見に来ていたお母さんは、オープニングトークにも参加。ニコル親子の仲良しな様子が映し出された。いつもにこにこのニコルが、真剣に伝えた言葉の裏に、母親への尊敬も感じられた放送となった。