鹿島アントラーズは7月1日、上田綺世がベルギー1部サークル・ブルージュへ完全移籍することを発表した。2日に離日し、メディカルチェックなどを経て正式契約が結ばれる予定となっている。

 現在23歳の上田は、大学生ながら日本代表としてコパ・アメリカを戦った19年の夏に、法政大サッカー部を退部し、21年に加入が内定していた鹿島でプロキャリアをスタート。以来コンスタントに結果を残し、昨季はリーグ4位の14ゴールを挙げ、エースとしての地位を確立。今季も好調で、ここまでトップの10ゴールをマークしていた。

 今冬のカタール・ワールドカップのメンバー入りを目ざす日本代表FWは、クラブを通じて、以下のようにメッセージを発信している。

「このたび、サークル・ブルージュKSVへ移籍することになりました。世界を見渡した時に決して若いとは言えない自分が、プロサッカー選手として新しい環境に身を置き、成長したいという思いから、この決断をしました。シーズン途中でチームを離れることの意味は、理解しています。決めた以上、結果で示していくしかないことも分かっています。

 ともに戦った選手、スタッフ、ファン・サポーター、パートナー、地域の方々、すべてのアントラーズファミリーに対し、感謝の思いしかありません。勝利のために必要なプレーを追求していくという、自分が考えるフットボールの本質と向き合い、一瞬一瞬を大切にして、この先も戦っていきます。応援、ありがとうございました」
【動画】上田綺世の圧巻の「シュート練習」に密着!
「がんばれ、綺世!」と、エースが海外初挑戦を果たすことを伝えた、鹿島の公式ツイッターによる投稿には、ファン・サポーターから応援の声が続々と寄せられている。

「ものすごく悲しいけど綺世の決めたことならもちろん応援する!!!」
「行くからには、暴れてきてくれー」
「一回りも二回りも上手く強くなって日本一のストライカー目指して頑張って!」
「ヨーロッパの舞台で躍動する姿が目に浮かぶ」
「鹿島の上田綺世から日本、いや世界基準のストライカーUEDAに」
「ゴールという結果で輝き続けてくれ!!」
「今度は世界中の人をワクワクさせてください」
「強くなって帰ってこい!!」

 サークル・ブルージュは昨季18チーム中10位で、過去には鹿島の先輩でもある植田直通(現フランス2部ニーム)も在籍していたクラブだ。上田はベルギーで確かな結果を残し、カタール行きの切符を掴み取れるか。その先のステップアップにも期待がかかる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部