日本サッカー協会(JFA)は15日、2050年までにワールドカップ(W杯)を掲げるためのナショナル・フットボール・フィロソフィーを記した『Japan’s Way』を策定したことを発表した。
JFAの反町康治技術委員長は、「2050年への約束という形で、我々のミッションと考えている」と語り、これまで“日本らしさ”といった曖昧な言葉で表現してきた日本サッカーの方向性を、全国のサッカー関係者と共有するためのビジョンとして公開している
今回の『Japan’s Way』は、昨年6月に影山雅永JFAユースダイレクターを中心に立ち上げたチームが、サッカー先進国のプロファイルや議論などを経て策定。2005年に設定した「2050年までにサッカーファミリーを1000万人にし、W杯で優勝する」という夢を実現したとき、日本サッカーはどのような状況になっているのかを逆算し、“世界一サッカーで幸せな国になることを目指す”必要があると指摘。そこに至る道筋を、55ページのPDFにまとめた。
また、JFAはこれまで「代表強化」「ユース育成」「指導者養成」「普及」の“四位一体”を推し進めてきたが、今回策定した「Japan’s Way」を共有することで、そこから議論を重ね、ビジョンを具現化するアクションプランをまとめていく予定であり、反町技術委員長は「これを発信して終わりではなく、ここからが大事」であることを強調。影山ユースダイレクターも、ひとつの形を提示することで、そこから議論が生まれることに大きな期待を寄せていた。
イラストや映像などを用いながら7つのトピックに分けて記されている『Japan’s Way』は、JFAの公式サイト(https://www.jfa.jp/news/00030069/)で見ることができる。