羨ましいほど実力者が揃う

今のブラジル代表は前線に若いタレントが続々と出てきていることが話題となっているが、層が厚いのは前線だけではない。むしろチームの軸になっているのは、人材豊富な守備職人たちだ。

センターバックにはチェルシーでプレイする大ベテランのチアゴ・シウバ、その大先輩シウバと長くセレソンでやってきたパリ・サンジェルマン所属のマルキーニョス、レアル・マドリードで定位置を掴んだエデル・ミリトン、さらにアーセナルで高い評価を得るガブリエウ・マガリャンイスも南米予選で何度か招集を受けている。マガリャンイスでもまだA代表デビューできていないところにセレソンの凄みがある。

彼らだけではない。伊『Tuttomercato』などによると、現在ブラジル代表のスタッフは今月27日に予定されているセリエAのユヴェントスVSローマのゲームを視察する予定にしているという。ターゲットはローマ所属でU-23ブラジル代表歴を持つ23歳のDFロジェール・イバニェスと、今夏にトリノからユヴェントスへ移籍したDFブレーメルだ。

両者はともにセンターバックを務める選手だが、まだセレソンではデビューしていない。特に注目はステップアップを果たした25歳のブレーメルだろう。今やセリエAを代表するセンターバックの1人であり、昨季トリノで見せていたパフォーマンスは高く評価されていた。

今になってのスカウティングはやや遅いようにも感じるが、まだワールドカップ・カタール大会まで3カ月ある。ブレーメル、イバニェスの状態が良好なのであれば、センターバックのバックアッパーとしてセレソンへ招集するのもありだ。

他にもアストン・ヴィラへ移籍したディエゴ・カルロスもセビージャ時代から高い評価を得ており、1度セレソンに招集を受けている。いずれも他国なら代表メンバーに入っていてもおかしくない実力者だ。

今のところチアゴ・シウバ、マルキーニョス、ミリトンの3枚をメンバーから外す案はないはずで、4番手か5番手をマガリャインイスを含めブレーメルらで争う構図となるか。本番まで残り3か月。超ハイレベルなセンターバック争いは続く。