サッカー初心者の方は、試合を観戦していて、なぜそこで試合が止まるのか、反則になる場合とならない場合、ビデオ判定をするときとしないときなど、ルールについてさまざまな疑問が湧くことも多いのではないでしょうか。

FIFA ワールドカップ 全試合の日程
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 サッカーもほかのスポーツと同じく、独自のルールがたくさんあり、ルールを覚えることで試合への理解が深まり、より楽しくサッカー観戦ができるようになります。そこでこの記事では、サッカー初心者が最低限知っておきたいルールや、2018年のワールドカップでも使われたビデオ判定「VAR」について解説します。

目次

  • 初心者でも分かる!サッカーの基本ルールを簡単に解説
  • サッカーの試合人数のルールを解説!交代は何人まで可能?
  • 「ペナルティ」とは?ファウルをしても試合が止まらないのはなぜ?
  • 「ゴールキック」になるときとならないときの基準は?
  • サッカーの時間に関するルールを解説!引き分けのときはどうなる?
  • 「オフサイド」について解説
  • ビデオ判定「VAR」について解説
  • サッカーのルールまとめ

初心者でも分かる!サッカーの基本ルールを簡単に解説

 サッカーは手を使わず11人対11人でプレーするスポーツです。試合時間は前半45分、後半45分の合計90分。前後半のあいだに、ハーフタイムとして15分間の休憩が設定されています。

 ポジションは基本的にGK(ゴールキーパー)、FW(フォワード)、MF(ミッドフィルダー)、DF(ディフェンダー)から構成されていて、GKは必ず1人は置かなければなりません。ボールを蹴ってドリブルをしたりパスを回したりして相手のゴールに近づき、ゴール内にボールを入れると1点獲得となります。

FIFA ワールドカップ 全試合配信リスト
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サッカーの試合人数のルールを解説!交代は何人まで可能?

 試合に出場する選手11人のうち、GKを除いた残り10人がフィールドプレーヤーです。サッカーには交代があるので、11人のほかに控えの選手も存在します。

 控えの人数は大会の規模、プロか学生かなどで違いますが、FIFAワールドカップカタール2022では、控えの選手15人までのベンチ入りが認められています。

 交代には制限があり、以前は1試合3人まで交代できました。現在は、新型コロナウイルス感染症流行の影響により、試合が中断されスケジュールが過密になることを防ぐため、1試合5人までの交代が認められています。

たくさん退場者が出たら試合は続行できる?

 サッカーの試合では、選手が悪質な反則や非紳士的な行為をすると、審判からイエローカードやレッドカードが出されます。イエローカードは1試合で同じ選手に2枚出されるとレッドカードになり退場処分に、レッドカードは一発で退場処分になります。カードを出す上限はとくにありません。そのため、悪質なプレーをする選手が続出したら、カードもたくさん出ることになります。

 実際に退場者がたくさん出たら、試合はどうなるのでしょうか。サッカーでは、どちらかのチームが7人未満になると、試合を続行できなくなります。この場合「没収試合」となり、日本サッカー協会(JFA)の「懲罰規定」では、7人未満となったチームが負け、スコアは0-3となると定められています。また、FIFAの「懲罰規定」でも、没収試合では0-3で負けとする規定があります。ただし、大会やリーグ、国によって懲罰規定の扱いは異なり、必ずしも規定通り没収試合とはせず、内容によっては日程を組み直して再試合が行われることもあります。

FIFA ワールドカップ出場国とグループ一覧
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「ペナルティ」とは?ファウルをしても試合が止まらないのはなぜ?

 サッカーでは非紳士的行為、反スポーツ的行為、ゴール後に服を脱ぐといった過度なパフォーマンス、相手のチャンスを潰す行為、反則を繰り返す行為などをすると、イエローカードが出されます。たとえば「このままボールを蹴れば間違いなくゴールするだろう」という場面で相手の足を引っ掛けて倒すと、カードの対象になります。

 レッドカードは、プレーと無関係の場所での乱暴行為、相手選手や監督、審判への侮辱行為、決定的な場面でゴールキーパー以外がわざと手を使って得点を阻止する、などで出されます。

 ほかに「ファウル」と呼ばれる違反もあります。相手にぶつかって転倒させてしまうことなどがファウルの対象です。この場合カードは出されず、ファウル行為を受けたチームからフリーキックで再開します。

 しかし、攻撃する側がファウルを受けても試合が続くケースもあります。これは「アドバンテージ」と呼ばれるものです。攻撃中に守備側からファウルを受けても攻撃チームにとって有利な状況が続いている場合、審判の判断によってファウルを取らずに試合は続行されます。

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「ゴールキック」になるときとならないときの基準は?

 サッカーではボールがコートの一番外側の線より外に出ると「ゴールキック」「コーナーキック」「スローイン」のいずれかで試合が再開されます。

 ゴールキーパーが蹴って試合を再開するのがゴールキックで、コートの四隅からボールを蹴るのがコーナーキックです。ゴールと平行にあるコートの横線(ゴールライン)からボールが出たらゴールキックかコーナーキック、ゴールに対して直角方向に伸びるコートの縦線(タッチライン)から外に出たら、手で投げ入れるスローインになります。

 攻撃側がボールを触ってゴールラインを出るとゴールキック、守備側がボールを触ってゴールラインを出るとコーナーキックになります。ボールが線を出そうなときに、誰が最後にボールを触るかも大切な駆け引きです。

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サッカーの時間に関するルールを解説!引き分けのときはどうなる?

 リーグ戦ではルール上、同点だと引き分けで終了することが多いですが、トーナメント戦では90分で決着がつかなければ延長戦に入ります。延長戦は前半15分後半15分で行い、それでも決着がつかないとPK(ペナルティキック)戦で勝ち負けが決まります。

 ワールドカップのグループリーグ戦では勝敗、引き分けの数で順位をつけることがほとんどで、延長戦は実施されません。グループリーグを勝ち抜いて決勝トーナメントに進むと延長戦やPK戦が行われます。

追加のアディショナルタイムがなかなか終わらないと感じる理由は?

 サッカーでは負傷者が出たりファウルで試合が止まったりしたとき、フィールドの中で笛を吹く主審の時計が止められます。試合がストップすることでプレーされなかった時間は、90分の試合が終わった後で追加され、「アディショナルタイム」または「ロスタイム」と呼ばれます。

 試合を見ていて、アディショナルタイムを長く感じたことはないでしょうか? たとえばアディショナルタイムが3分と表示され、もう3分経ったのにいつまでも笛が吹かれず試合が終了しない…という状況は、サッカーの試合ではよく見られます。

 会場やテレビで表示されるアディショナルタイムは、秒が切り捨てになっているので、主審が時計を止めていた時間は3分30秒だったとしても3分と表示されます。さらに、アディショナルタイムは時間ぴったりで終わるわけではなく、試合終了のタイミングは主審の判断となり、実際の時間以上に延びることもあります。

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「オフサイド」について解説

 サッカーを見ていると、攻撃のチャンスだったのに旗が上がって試合が止まる現象がたびたび起こります。これは攻撃をする人が、守る側のフィールドで待ち伏せするのを防ぐ「オフサイド」というルールです。

 オフサイドとなるのは、攻撃側がボールに触るかプレーした瞬間に、味方が「守備側のフィールド」かつ「ボールより守備側のゴールラインに近い場所」にいて、さらに「後ろ2人目の守備選手よりゴールラインの近く」にいた場合です。つまり、守備側のゴールキーパーと守備側のディフェンダーの間に攻撃選手Aがいるとき、Aに攻撃選手Bがパスを送るとオフサイドになりやすくなります。

 ただし、オフサイドポジションにいるだけなら問題はありません。プレーに一切関与していなければそこに立っている分には問題なく、プレーを妨害したり、オフサイドポジションにいることで利益を受けたりする場合にルール違反となります。

 ゴールキーパーとゴールの一番近くにいる守備ディフェンダーのあいだを、「オフサイドポジション」と呼びます。ディフェンダーはこれを利用して、攻撃選手がオフサイドポジションに入るようにラインを調節し、攻撃のチャンスを潰しています。

2022年7月に変更されたオフサイドのルールとは

 2022年7月から、オフサイドに関する新ルールが制定され、オフサイドラインに入っていると見なす基準が変更されました。これまでは足または胴体の一部でも、オフサイドラインよりはみ出ていたらオフサイドとなりましたが、変更後は足または胴体の一部でも後ろに残っていればオフサイドにはならなくなりました。

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ビデオ判定「VAR」について解説

 サッカーで欠かせないのが「VAR」と呼ばれるビデオ判定です。VARは「ビデオ・アシスタント・レフェリー」の略で、フィールドにいる審判とは別の場所で映像を見ながら審判をサポートする審判員たちを指します。ワールドカップでは、2018年のロシア大会で導入されました。

 試合中、審判がジェスチャーで四角を描くように手を動かしたら、「主審がビデオ判定を行う」という合図です。VARはいつも使われるわけではなく、主に以下の疑惑があるときに介入します。

  • ・得点したかどうか
  • ・PKになるかどうか
  • ・退場となるかどうか
  • ・退場の警告をする人を間違えた

 これに加えて「主審が判断できなかった重大な事象」が起きた場合にも、VARを使います。VARの手順は以下のとおりです。

  1. 1. VARの対象となる事象が起きる
  2. 2. VARが事象をチェックし主審に伝える(このとき、主審は耳に手を当ててVARチェック中だと周囲に分かるようにしている)
  3. 3. 最初の判定がはっきりと間違いでないことがVARでわかれば主審に伝えて終了
  4. 4. もし3では判断できず、主審が映像をチェックする必要があれば、VARが主審に提案する
  5. 5. 主審は、TVシグナルと呼ばれる手で四角を作るジェスチャーを行い、映像を見たVARから助言をもらうか、フィールドの外に設置された画面で映像を直接確認する
  6. 6. 最終判断の後、フィールド内でまたTVシグナルをして主審が決定を下す

サッカーのVARは万能?使わないケースもある

 VARはあくまで主審の判断を助けるためのものです。VARを使うかどうかも主審がまず判断し、判定が疑わしい場面があってもVARが使われるとは限りません。実際に、ハンド疑惑があったものの、VARの介入はなくゴールが認められた試合もあります。また、VARが使われても判定が難しく、物議を醸した例もありました。

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サッカーのルールまとめ

 サッカーは11人対11人で試合を行い、2022年のワールドカップでは、ベンチに入れる控え選手は15人まで、現在は1試合につき5人まで交代が可能です。試合時間は前半後半各45分の合計90分。引き分けの場合、トーナメント戦では延長戦やPK戦で決着をつけます。

 オフサイドやゴールキック、ペナルティなど試合中にはいろいろなルールが適用され、判断が難しい場合は一定の条件下でビデオ判定が行われます。

 一度にすべてのルールを完璧に把握するのは難しいですが、この記事で解説した内容を理解しておけば、きっとよりサッカー観戦が面白くなるでしょう。

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