ラ・リーガ第7節が10月2日に行われ、レアル・ソシエダが敵地でジローナと対戦した。

 9月15日に行われたヨーロッパリーグ(EL)のオモニア・ニコシア戦を勝利で飾ったレアル・ソシエダは、続く同18日開催のラ・リーガ第6節エスパニョール戦でも勝利。公式戦連勝を記録してインターナショナルマッチウィークに入った。敵地で今季のラ・リーガ初の連勝を目指す今節、イマノル・アルグアシル監督は前節エスパニョール戦と同じ11名をスターティングメンバーにチョイス。久保建英も先発に名を連ねた。

 試合は立ち上がりの8分に動く。レアル・ソシエダは敵陣でセカンドボールを拾うと、ダビド・シルバがボックス左にスルーパスを供給。抜け出した久保が左足でグラウンダーのクロスを送ると、ファーサイドで待っていたアレクサンダー・セルロートがダイレクトで押し込んだ。

 先制を許したホームチームのジローナだったが、23分には同点弾を記録。敵陣左サイドのライン間でボールを引き出したロドリゴ・リケルメが、対峙したマルティン・スビメンディの股を抜き、強烈なミドルシュートを突き刺した。続く27分には、セットプレーの2次攻撃で左サイドからクロスボールを送ると、跳ね返されたところにベルナルド・エスピノサが反応。ダイレクトで頭で繋ぐと、アルナウ・マルティネスがヘディングシュートを沈め、逆転に成功した。

 42分にはレアル・ソシエダが試合を振り出しに戻す。左サイド深くに侵入した久保から、ミケル・メリーノを経由してスビメンディにボールが渡る。最終ライン背後に浮き球のスルーパスを送ると、セルロートが胸トラップから左足のボレーシュートを叩き込んだ。前半はこのまま終了し、同点でハーフタイムに突入する。

アレクサンダー・セルロート

セルロートのボレーシュートで同点のままハーフタイムに突入 [写真]=Getty Images

 後半開始直後、またもホームチームが一歩前に出る。ピッチ中央付近でパスを引き出したバレンティン・カステジャーノスがドリブルを開始。長い距離を持ち運んだ後、ペナルティエリア手前から右足でシュートを沈めた。ジローナが勝ち越しに成功している。

 しかし、ここから試合の主導権はレアル・ソシエダへ。ボールを保持する時間を増やしながら、徐々に相手ゴールを脅かす時間を増やしていく。すると66分、セットプレーから同点ゴールを記録。右サイド深い位置で獲得したフリーキックをブライス・メンデスが蹴ると、クロスボールにジョン・パチェコが飛び込み、ゴールに吸い込まれた。公式にはブライス・メンデスの得点となっている。

 直後の71分にはレアル・ソシエダが逆転に成功。左サイドで高い位置をとったムニョスの落としにダビド・シルバが反応し、左足でアーリークロスを送る。メリーノがダイレクトで触り、最後はスビメンディが触ってゴールネットを揺らした。

 互いに多くのゴールが生まれたシーソーゲームで、トドメを刺したのは“この男”だった。85分、カウンターの流れからセルロートが右サイドでボールを引き出すと、左を走っていた久保を使う。久保はタイミングを見て左足を振り抜き、強烈な一撃をファーサイドに突き刺した。久保にとっては開幕戦のビジャレアル戦以来、6試合ぶりの得点となっている。

 試合はこのままタイムアップ。両チーム合わせて8点が生まれた乱打戦をレアル・ソシエダが制し、今季のラ・リーガ初の連勝を飾った。ジローナは前節のベティス戦に続いて黒星となり、今季初の連敗を喫している。

 次節、レアル・ソシエダはミッドウィークのELを挟んで、9日にビジャレアルをホームに迎える。一方、ジローナは8日に敵地でアトレティコ・マドリードと対戦予定だ。

【スコア】
ジローナ 3-5 レアル・ソシエダ

【得点者】
0-1 8分 アレクサンダー・セルロート(レアル・ソシエダ)
1-1 23分 ロドリゴ・リケルメ(ジローナ)
2-1 27分 アルナウ・マルティネス(ジローナ)
2-2 42分 アレクサンダー・セルロート(レアル・ソシエダ)
3-2 48分 バレンティン・カステジャーノス(ジローナ)
3-3 66分 ブライス・メンデス(レアル・ソシエダ)
3-4 71分 マルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ)
3-5 85分 久保建英(レアル・ソシエダ)