ブラジル代表DFダニエウ・アウベスが、自身のワールドカップでのキャリアを語った。ブラジル『グローボ』が伝えた。

【写真】ダニエウ・アウベスがチッチ監督と最後の熱い抱擁

39歳でカタール・ワールドカップ(W杯)を迎えたダニエウ・アウベス。2010年の南アフリカ大会で初出場すると、2014年のブラジル大会にも出場していた。

2018年のロシア大会はケガのためにメンバー入りできず、今大会が3度目のW杯に。グループステージのカメルーン代表戦、そしてラウンド16の韓国代表戦の2試合の出場に終わっていた。

そのブラジルは6度目の優勝を目指した中、準々決勝でクロアチア代表にPK戦の末に敗退。エースのネイマールは試合後に号泣していた。

大会前には今大会が最後になるかもしれないと口にしていたネイマール。ダニエウ・アウベスは、自身は最後だが、ネイマールはそんなことにはならないと信じるとコメントした。

「僕は信じているし、信頼している。僕は最後のW杯だが、そうではないと思っている。ネイマールはこの仕事にとても強い思い入れがあり、試合を愛し、サッカーを愛し、サッカーが彼を必要としている。特に、ブラジル代表のサッカーを愛している」

「これまでのプロセスは、この痛みを全て感じてしまうと、すぐに立ち直ることはできない。消化するには時間がかかるだろう。でも、ブラジル代表の未来を養うために、この涙を生かさなければいけない」

また、今大会のメンバーに選んでくれたチッチ監督についてインスタグラムに別れのメッセージを投稿。ブラジル代表を支えてくれた監督へ、愛のあるメッセージを綴った。

「親愛なるアデノール(チッチ監督)へ。ここにこのメッセージを書きます」

「あなたが、このグループのために何年にもわたって行ってきたこと全てに感謝します」

「このハグは、僕と、特別な人間のグループにとって、あなたに示す最も純粋な意味があります」

「彼らの特殊性、性格、謙虚さ、そして何よりも、困難を克服する物語と大きなスクリーンの裏側に存在する偉大な魂に対してです」

「胸にではなく、魂にかけるメダルがありますが、これはその1つです」

「男として、国として、子供として、友人として、兄弟として、そして人間としてのあり方を教えていただき、ありがとうございます。それがいかに貴重で重要なものであるかを信じています」

「今回が最後の冒険になりますが、気持ちを変えることはないと断言します」

「今回の人生、そして次の人生でも、あなたが最も素晴らしく、純粋であることを祈っています」

「平穏でありますように。僕も持っていきたいと思います。任務を遂行した安らぎ、使命が達成された安らぎです」

「試合の結果が、僕たちの人生の評価を変えることは決してありません。これまでの間、ずっと献身的に使ってきた体と魂は、僕たちに戦いと栄光の道を歩ませるための平和をもたらせます」

「これはあなたに読んでもらうためだけでなく、あなたの価値観は決して議論では測れず、これからも測ることはできないということをみんなに知ってもらうための文章です」

「大きな愛情と敬意を込めて。世界で最高の国を代表し、長い年月を遠に過ごしてこれたことに感謝します」

【写真】ダニエウ・アウベスがチッチ監督と最後の熱い抱擁