加入当初のインパクトは大きかった。だが、ケガで多くの試合を欠場したのは確かだ。その間にレギュラーの座を奪われた。一方で、最終ラインのいずれのポジションもこなせるユーティリティ性は確かで、高く評価されていることは変わらない。

 アーセナルの冨安健洋は最近、イタリア復帰の可能性が噂された。だが、OBのケビン・キャンベルは、実現する見込みはないと一蹴している。『HITC』が報じた。

 イタリアのメディアは先日、アーセナルがインテルに所属するオランダ代表のデンゼル・ドゥムフリースに関心を寄せていると報じた。カタール・ワールドカップのラウンド16でゴールを決め、アメリカ戦の3-1という勝利に貢献した選手だ。

 そのドゥムフリース獲得の手段として浮上したのが、冨安とのトレードだ。右SBを主戦場にボローニャで2シーズンにわたって活躍した日本代表DFはイタリアでも高く評価されている。
 
 2021年夏にボローニャからアーセナルに移籍した冨安は、シーズン前半戦で不動のレギュラーとしてブレイク。だが、負傷で後半戦を棒に振ると、今季も開幕には間に合わず、右SBとして台頭したベン・ホワイトにポジションを譲ることになった。

 フルシーズンを戦い抜けていない状況でホワイトが活躍しているとあれば、放出候補との噂が立っても不思議ではない。だが、キャンベルは『The Highbury Squad』で「ない。憶測だ。それだけ。ないね」と一蹴している。

 HITCは「今季のトミヤスは期待されたほど出場できていないが、それは突然ミケル・アルテタ監督から必要とされなくなっているという意味ではない」と伝えた。

「トミヤスがアーセナルにとって重要な選手であるのは変わらない。ドゥムフリースが卓越した選手であっても、彼の獲得は単独の取引なはずであり、誰かの放出を必要とはしない」

 カタールでは決して本来のパフォーマンスを発揮できなかったと落胆も口にした冨安。再びアーセナルで頂点を目ざす戦いが始まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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