【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント準決勝】フランス2-0モロッコ(日本時間12月15日/アルバイト スタジアム)

「役者が違う」とはこういうことを言うのだろう。この日、エムバペにゴールは生まれなかったが、チームの全得点に絡むのだからさすがだ。中でもチームの勝利を決定づけた2点目をお膳立てしたプレーには、「レベルが違う」といった感嘆のコメントが寄せられた。

【映像】これがエムバペだ!ボックス内で無双ドリブル

1-0とリードして迎えた79分、フランスはフォファナがボールを持ち運びチャンスを迎えると、横方向のパスを受け取ったエムバペが華麗なターンで親友ハキミのマークを外す。マルクス・テュラムにボールを渡したエムバペは、フリーになって再びボールを受けながら、繊細なタッチでアムラバトをかわしてペナルティーエリアに侵入した。

すると相手3人に囲まれながらも狭いスペースをかいくぐってシュートを放ち、これが相手に当たると最後はそのボールに詰めたコロムアニが難なく決めて2点目を奪った。

ABEMAで解説を務めた中山雅史氏も、テュラムにパスを出した後にエムバペがゴール前に行かずにエリアの外で待っていたことに着目し、「彼の中にそういうイメージがあったんでしょうね」と分析したが、それにしてもなんというボールコントロールとスピードだろうか。個人技で局面を打開し、半ば強引に試合を決定づけるゴールを演出してみせた。これには観戦に訪れたフランスのエマニュエル・マクロン大統領も大満足の様子だった。

(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)