【プレミアリーグ】チェルシー0-1サウサンプトン(日本時間2月19日/スタンフォード・ブリッジ)

 イングリッシュ・プレミアリーグ第24節のチェルシーvsサウサンプトンが行われ、0-1でサウサンプトンが勝利した。サウサンプトンは今季、チェルシーに対してホーム&アウェイの“シーズンダブル”を達成した。

【映像】名手プラウズ、ベッカム氏のFK大記録に迫る精密弾

 800億円超の大型補強を敢行しながら4連敗で10位に停滞するチェルシー(勝ち点31)と、連敗中で最下位のサウサンプトン(勝ち点18)との一戦。試合序盤はどちらも決定機を生むことができず、支配率もシュート本数も五分五分のまま進んでいく。すると45分、ようやく試合が動いた。

 サウサンプトンは、S.アームストロングがセサル・アスピリクエタにボックス手前の中央で倒されFKを獲得すると、FKの名手ウォード=プラウズが、壁を超えて落ちる絶妙なキックでネットを揺らしてみせた。ウォード=プラウズは、この一撃により、デビッド・ベッカム氏が持つプレミアリーグにおける通算FK得点記録にあと「1」と迫る17点目をマークした。

 1点を追いかけるチェルシーは後半、攻撃のギアを強めていくと67分、70分に、途中出場のスターリングを中心に決定機を作り出す。しかし、あと一歩のところで追いつくことができずに時間が経過していった。

 73分には、不測の事態が起きてしまう。オーバーヘッドを狙ったセク・マーラの足がアスピリクエタの顔面を直撃。アスピリクエタはその場で意識を失い、一時中断となった会場は騒然とした空気が流れていた。約10分におよぶ処置が行われた後、アスピリクエタは担架でピッチを離れることとなった。

 チェルシーはその後も攻め続け、93分にはコナー・ギャラガーがゴール前まで持ち運んだものの決めきれない。逆にセカンドボールをセオ・ウォルコットに奪取されてカウンターのピンチを招くなど、精彩を欠いたままタイムアップを迎えた。

 サウサンプトンにとっては、超大型補強を敢行した相手に金星を挙げた形だが、一方のチェルシーにとっては、出口の見えない泥沼5連敗という結果となってしまった。
(ABEMA/プレミアリーグ)