ローを放った足首が…悶絶“自爆”でのTKO決着に視聴者騒然 ファンからは再戦を望む声も
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 実力伯仲の両者が展開した緊迫の攻防戦は、ローを放った自らの足首が不自然な曲がり方をみせ、棄権を余儀なくされる不運の“自爆”決着で幕を閉じた。

【映像】ローを放った足首が…劇的な幕切れ

 12月25日に配信されたONE Championshipのシンガポール大会「ONE: COLLISION COURSE II」に出場したMOMOTAROが、ボルダー・ゴンサルベス(ブラジル)と対戦。2ラウンド、ゴンサルベスが自ら放ったローキックで足首を捻る珍しいアクシデントによりTKO勝利を収めた。また、スローVTRで問題のシーンが映し出されると、MOMOTAROにローを打って出たゴンサルベスの左足首が不自然な形で捻じれる様子が確認でき、視聴者からは「自爆だ」「足首が…」「折れたか?」など、心配の声も上がった。

 MOMOTAROは群雄割拠のONE立ち技系ファイターの中で、最もタイトル戦線に近い日本人の一人。シントンノーイ・ポーティラックン(タイ)をKOし、元ONEのキックボクシング王者・ペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)には惜しくも判定で敗れたが、接戦を演じている。対するゴンサルベスは前回ロッタン・ジットムアンノン(タイ)に挑戦し、最後まで苦しめた強豪だ。 

 試合は1ラウンド、ゴンサルベスが強いミドルを放ち、スイッチを繰り返すなどスピード感のある滑り出しを見せ、MOMOTAROがやや押し込まれる展開。ロッタン戦でも顕著だったゴンサルベスが得意とするヒット・アンド・アウェイの攻撃スタイルに対して、MOMOTAROはサイドキックなどを駆使して距離感を測りつつ、相手の飛び込む蹴り足を掴み、離れ際にパンチを放つなど対策の成果を見せつける。

 ゴンサルベスの攻撃を被弾し、鼻から鮮血が滴るアクシデントに見舞われたMOMOTAROだが、慌てる様子を見せず、ラウンド後半にはジワジワと距離を縮めながらボディ打ちからのミドル。さらに跳びヒザのモーションからローなど、多彩な攻撃パターンでゴンサルベスの動きを封じてラウンドを終える。

ローを放った足首が…悶絶“自爆”でのTKO決着に視聴者騒然 ファンからは再戦を望む声も
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 両者が手の内を徐々に明かし「ここから勝負」という2ラウンド、試合は劇的な幕切れを迎える。MOMOTAROが前蹴りの挙動からサイドキック、対するゴンサルベスが左ローの動き。蹴りと蹴りが交錯した次の瞬間、ゴンサルベスが突然右手を上げると、苦痛に顔を歪めながら足を引きずり負傷をアピール。そのままマットに座り込むと棄権とみなされゴングが打ち鳴らされた。

 やや消化不良気味ではあるが、思わぬ形で難敵に勝利したMOMOTARO。この試合を受けてONE公式SNSのコメント欄も敗れたゴンサルベスに「運が悪かった」など序盤の優勢を認める声、また「この試合の再戦を望む」など、早くも再戦を望む意見も寄せられた。

 ONEのフライ級ムエタイは、タイのスーパースターたちとジョナサン・ハガティ(イギリス)ら欧州勢との戦いが激化しており、その一角にMOMOTAROら日本勢か食い込めるかが2021年の見どころとなる。最強タイ勢に拮抗できる数少ない日本人ファイターだけに、来年のさらなる活躍に期待が高まる1勝となった。

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