「失神ですね。衝撃ですね…」解説も驚愕 “衝撃”KOに視聴者「スローでも速い蹴りだった」
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 死角からアゴを捉えた戦慄の左ハイキックがアゴを打ち抜くと、会場に「パチン」と乾いた音が響き渡った。真っすぐ後ろに倒れたまま、失神。しばし硬直する敗者に慌ててドクターやセコンドが駆け寄るシーンが、一撃のダメージの大きさを何よりも物語っていた。

【映像】戦慄の左ハイキック

 2月23日に後楽園ホールで開催された「RISE146」において都筑海杜(キックボクシングジム3K)が周葉(TARGET SHIBUYA)と対戦。1ラウンド、都築が左ハイキックを一閃して周葉の意識を刈り取って失神KO勝ちを収めた。相手が完全失神する衝撃の結末に視聴者からは「スローでも速い蹴りだった」「エグいハイだった」などと驚きの声が多数寄せられた。

 フルコンタクト空手をベースとする20歳の都筑は、昨年12月にプロデビューを果たしたばかりの新鋭。一方、27歳の周葉は前回の敗戦から1年3カ月ぶりとなる復帰戦だ。

 試合は立ち上がりから不穏だった。ゴング開始とともに都筑の前蹴りと交錯する形で周葉の蹴りが都築の下腹部を捉える。再開後、都筑が切れ味鋭い左のローキックやハイなど実力の片鱗を見せると、対する周葉も相手の蹴りを警戒しながら近い距離でのワンツーで応戦。すると首相撲(掴み)からの攻撃を禁止とするRISEルールに不慣れな都筑が、イエローカードの警告をもらう場面もみられた。

 その後は、手に汗握る、まるで喧嘩のような至近距離での殴り合いが繰り広げられる。両者の気持ちがぶつかり合う荒々しい展開が続くなか、今度は都筑の強烈なミドルが周葉の下腹部を捉えて再び試合が中断した。

「失神ですね。衝撃ですね…」解説も驚愕 “衝撃”KOに視聴者「スローでも速い蹴りだった」
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 「バシッ」と鈍い音が響くと、この日ABEMAでゲスト解説を務めた田丸辰は「お互いわざとじゃないんですけど、オーソドックスとサウスポーだと、どうしても当たってしまいますね」とコメント。すると視聴者からも「あの蹴りの金的はキツイ」「ローブローまで互角か…」「すごい音だったな」などの反応が漏れた。

 不穏な一戦は、たった“一撃”でまさかの結末を迎える。ダメージから回復した周葉に都筑が一礼して試合再開した次の瞬間、都筑が振り抜いた強烈なハイキックが周葉のアゴを捉えた。全く予想しない一撃だったのか、ほぼ無防備な状態でまともに被弾した周葉は真っ直ぐ後ろに崩れ落ち、上体がリングで波打つようにダウン。硬直気味の失神KO決着となった。

 ダウン直後、周葉のもとにドクターやセコンドなど計4人が駆け寄る物々しい雰囲気に。「失神ですね。衝撃ですね…」ゆっくりと口を開いた田丸は続けて「(周葉選手は蹴りを)全く見えてないと思いますね」とコメント。その言葉を裏付けるように、スロー映像では都筑の左足が、スッと伸びるようにしなって完璧にアゴを捉えていた。さらに田丸は「(都筑選手は)完全に狙っていたと思います。スパッと切り落とすような蹴り、しかも蹴る前に一度フェイントを入れてるんですよね。全然反応できてないですね」と”戦慄“の左ハイについて詳しく解説した。

【映像】戦慄の左ハイキック
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