昨年10月1日に開幕し、4カ月半のレギュラーシーズンを終えたプロ麻雀リーグ「Mリーグ」は、3月2日からいよいよ上位4チームによりファイナルシリーズに突入する。2月17日に放送された麻雀ニュース番組「熱闘!Mリーグ」では、各チームのドラフト1位選手が生出演で顔を揃え、決戦に向けて早くも火花を散らした。
ファイナルシリーズは、3月2日から1日3試合、8日間に渡り計24試合で争われる。レギュラーシーズンのポイントは半分が持ち越しになり、首位通過のEX風林火山であれば、+140.9の状態からスタートを切る。レギュラーシーズンは全80試合中、1人は最大40試合までという上限があったが、ファイナルシリーズは上限なし。3人1チームながら、24試合を1人で戦い抜くという、極端な戦術も可能になる。
EX風林火山の二階堂亜樹(連盟)は、1位通過したシーズンについて「うちは安定感を売りにしていたので。麻雀はトップを取れない方が多いので、トップを取れない75%を重点的に考えました」と、抜群の4着回避率を誇った理由を語った。2位通過した渋谷ABEMASの多井隆晴(RMU)は、個人成績で断トツトップとなる+476.3を叩き出したが、ファイナル進出の要因は「白鳥(翔)のおかげです。自分のマイナスが300まで行っても、僕らの試合を全部見てくれて、反省点をもとにアドバイスをくれた。彼のおかげで僕らがあるんです」と、個人としては苦しみつつもチームを盛り上げたチームメイトの名を挙げた。
3位通過となったKONAMI麻雀格闘倶楽部の佐々木寿人(連盟)は、個人としてもチームとしても、シーズン開幕から低迷し、長く苦しんだ。「最下位の時期がすごく長くて。ファンのみなさんの声が非常にありがたかったです」と感謝すると、21人中最多の37戦を戦っただけに、ファイナルでの連闘について「20試合?可能性はあるかもしれませんね」と含みを持たせた。2019年の年明けを首位で迎えながら、最後はぎりぎり4位でファイナルへの切符を使った赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)は「年明けからずるずる落ちちゃって…。大三元も打っちゃうし。(最後は)Piratesが2連勝しないことを祈るしかなかった」と苦笑いした。
1位のEX風林火山から、4位の赤坂ドリブンズまで、その差は145.2ポイント差。1回のトップ・ラスで100ポイントは差がつく・詰まるルールだけに、1日3試合のファイナルであれば、あっという間に順位ががらりと変わっていてもおかしくない。各チーム、意気込みを聞かれたところで、園田は「意気込みとかではなく、冷静に想像力を持って、ただただ期待値を稼ぎ続けます」と語ると、直後に佐々木は「園田さんとは真逆で、とにかく熱い思いでトップを目指したいと思います」と宣言。約2週間後に迫ったファイナル開幕を前に“舌戦”も起こっていた。
【ファイナルシリーズへの持ち越しポイント】
1位 EX風林火山 +140.9
2位 渋谷ABEMAS +92.3
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +19.6
4位 赤坂ドリブンズ ▲4.3
◆Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがファイナルシリーズに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月、2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
(C)AbemaTV