勝又健志が“ヒノカミ”になる「美学は二の次」「絶対勝ちたい」前期の雪辱に完全燃焼/麻雀・Mリーグ
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 実戦はもちろん、解説においても発揮される分析力と思考能力の高さから、“麻雀IQ220”の異名をとるEX風林火山の勝又健志(連盟)。どんなときも冷静かつ理知的な勝又にとっても、2019シーズンの8チーム中最下位という結果は受け入れがたいものだった。今シーズンのテーマは「勝つためにできることを、すべてやる」。絶対という言葉が好きではないと語る理論派が、美学をかなぐり捨ててでも「絶対勝ちたい」と雪辱に燃えている。

【動画】勝又健志、2019シーズンハイライト

-2019シーズンはチームとして厳しい結果となった。

勝又健志(以下、勝又)

 なかなか手牌が厳しかったのは事実とはいえ、負けるには負けるだけの理由がありました。具体的な反省点を挙げると何日もかかってしまいますが、一言で表現するなら勝負所の見極めが甘かったと感じています。トップを意識しすぎてリスクを負う場面が早すぎてしまったり、逆に踏み込みきれずにチャンスを逃してしまったり……。チームとしてポイントがマイナスになったことで、その勝負所の見極めにブレが出てしまいました。

-リベンジに向けての準備は進めている?

勝又

 当然、開幕に向けて打荘数は増やしています。もちろん他の選手のことはわかりませんが、質・量ともに「どのMリーガーよりも自分が一番練習しているし、研究している」と自信を持てるくらいの準備はしているつもりです。

 Mリーグに限らず、麻雀という競技で勝つための原則として、勝又は「チャンスの時、手牌がいい時にできるだけ大きなトップを取る」「手牌が悪い時に、なるべくラスにならずに3着、2着とひとつでも順位を上げる」というポイントを挙げ、そのために「いかにミスを減らせるか」が重要だと語った。偶然性が結果を大きく左右することを理解した上で、それでも2020シーズンの目標を「チームとしての優勝」と公言して憚らない。

-今シーズンはこれまでとは意気込みが違う。

勝又

 もともと自分は「いい内容の麻雀」を打つことが唯一、いい結果につなげるための道筋だと信じて麻雀に取り組んできたのですが、2020シーズンはとにかく結果にこだわっています。極論を言えば、内容が悪かったとしても勝てばいい。やはり昨シーズン、最下位だったことが大きいですね。どんなに「いい内容の麻雀」を打ったとしても、勝たなければ応援してくれる方々への恩返しにならない。これまで培ってきた麻雀に対する美学は二の次で、「勝つためにできることを、すべてやる」という心構えです。

-冷静沈着な“軍師”らしからぬ鬼気迫るような打ち方も見せる?

勝又

 自分で言うのも変ですが、どちらかと言えば僕は「きれいな麻雀」を打つタイプだと思います。でも今シーズンはとにかく泥臭く、1ポイントでも多く稼ぐためになんでもやる決意です。「絶対」という言葉はあまり好きじゃないけれど、絶対勝ちたい。風林火山を応援して、一緒に戦ってくれる皆さんが喜んでくださるような結果を出したいです。

 大ヒットを記録した漫画「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎が繰り出す必殺技“ヒノカミ神楽”のごとく、「風林火山の“火”の一面を出していければ」と完全燃焼を誓った勝又。2020シーズンは確率論やスタイルを超えた先にある“結果”だけを追い求めて、不退転の決意で対局に臨む。

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。優勝賞金5000万円。

Mリーグ2019 - Re:mind - M.LEAGUE 2019 Re:mind EX風林火山 勝又健志
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Mリーグ 配信情報まとめ
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