流したいのはファンと一緒のうれし涙 魚谷侑未「最良だった」去年の自分超えで悲願の初Vへ/麻雀・Mリーグ
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 2019シーズンではトータルポイント賞と半荘最高スコア賞の2つのタイトルを獲得し、大活躍したセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)。ファイナルで優勝を逃したこと以外は最良といえるシーズンだったが、大魚を逸したダメージは大きく、オフシーズンはしばらく苦しんだ。気持ちを立て直すきっかけや、今年こその思いで臨む2020シーズンに向けての胸中を聞いた。

【動画】魚谷侑未、2019シーズンハイライト

-昨年は、個人では最高の成績でした。

魚谷侑未(以下、魚谷) 

 ファンの方に「MVPおめでとう!」と声をかけてもらっても、優勝できていないから心の底から喜べなかったです。優勝という結果がついてきていればよかったのですがそこが達成できなかったことを悔しく思っています。

 負けをかなり引きずってしまって、切り替えるまではずっと心も体も良くない状態のままでした。コロナの影響があって対局の日程がかなり詰まっているのですが、どうしても心と体が追いついていけないところで試合を続けていくのがとても辛かったです。

-気持ちを切り替えることができたきっかけとは?

魚谷

 友人にMVPのお祝いでお寿司屋さんに連れて行ってもらったのですが、そこの大将さんが「お客様が来てくれるから頑張って仕事をすることができます、ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べてくださって、それを聞いて私は「感謝の気持ちを忘れていたなぁ」と気づかされたんです。

 対局の日程が詰まっていて体力にも精神的にも辛かったのですが、こうやって麻雀プロとして活躍させてもらえるというのはとてもありがたいこと。それに気づいて、心が軽くなりました。大将さんの言葉からそれを気づかされました。

 魚谷ほどのトップ選手になるとあらゆるルールで、過密日程をこなす必要もある。その中で半年という長い戦いを乗り越えるために必要なことは、「準備」と「修正」だと語る。

-優勝へ向けて戦うために必要なことは?

 2019シーズンの結果が私にとって最良だった可能性がとても高くて、それを踏まえて何をすべきことは、目の前の対局に向けて準備をすること。それと、自分に足りないと思うところは都度修正して、また向き合っていく、というように考えています。今が最良だと思うバランス、メンタルや体力の維持をしていきたいと思っています。

-また笑顔を待っているファンへ一言。

魚谷

 ファンの方に悔しい思いをさせて、気も使わせたと思うんですね。私に声をかけられない、みたいな。今年はただ純粋に喜んでもらいたい、応援してくれる人に恩返しをしたい。勝ち報告でみなさんに嬉し涙を流してもらえるようなシーズンにしたいと思っています。最後まであきらめずに頑張りますので、応援よろしくお願いします。

 ファイナルで負けた姿は、多くのファンの目に痛烈に焼き付いている。魚谷はようやく開幕前に復活のきっかけを掴み、やるべきことも明確になった。今年こそファンとうれし涙を一緒に流すべく、3年目のシーズンに向かう。

Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。優勝賞金5000万円。

Mリーグ2019 - Re:mind - M.LEAGUE 2019 Re:mind セガサミーフェニックス 魚谷侑未
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