1日腹筋500回。美意識の高いギャル雀士、セガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)のMリーグデビュー年は、個人で19位(▲130.0)と苦しい滑り出しとなった。それでも初勝利にはチームメイトのみならずライバルチームからも賞賛が送られるなど、愛されるトップ女流プロであることも示した。キャラ立ちはリーグNo.1。場慣れもできた2年目に懸ける決意を聞いた。
-デビュー年度を終えて、振り返りを。
和久津晶(以下、和久津)
後から映像を見ると、緊張しているなあという感じでしたね。普段のスタジオと違う照明や空気感に戸惑いました。みんな緊張するし、それが伝染するんです。(慣れたのは)4、5戦目から。
-1年目は苦しんだ、2年目へ向けてどのような準備を?
和久津
みんなそうだと思うんですが、Mリーグの練習だけをするってことはないです。連盟は一発裏ドラなしで、心配もされるんですが、私たち麻雀プロがこれまで一番多く打ってきたのは赤ありのルール。その日その日のルールに対応できないと、プロではないと思っています。
とはいえ自団体のリーグ戦は一発裏なし。トップの価値が高いルールに、どのように対応しているのか?
和久津
トップ狙いに寄った麻雀になりがちなんですが、(トップになれないとしても、少しでも上の着順を取るという)その場での割り切りも大事。ドライな部分を自分の中で整理整頓できれば(良い内容で)戦えるんじゃないかなと思います。
-ファンも注目するストイックなボディーメイク。筋トレはもちろん続けている?
和久津
はい。それと日焼けにもこだわっているんですが、サロンに行かずにベランダで日焼けしています。Mリーグだと下半身は映らないので、上半身のトレーニングを頑張っています。
3年目のMリーグを盛り上げるため、アイディアを聞いてみた。
和久津
私のようにみんながカラーを持って、外部にも自分を発信していくことが大事だと思います。人に見てもらわないと意味がない。Mリーガーとしてユニフォームの着方や私服にも気を配らなければならないと思います。もちろん、見た目だけ突出して「あいつ(麻雀は)全然ダメじゃん」って言われてしまうのもダメですが。それでもやはり、Mリーグをより大きく、魅力的なものにしていくうえで非常に重要なことだと思います。
キャラクターを含めて、質を上げていくこと。私がすごい結果を出していれば、みんなもそう動いてくれるかなと思っています。今年は成績を出したいと思いますので、ファッションチェックと一緒に、応援よろしくお願いします。
麻雀を打つこと、勝つことだけが仕事じゃないでしょ?そう言わんばかりの和久津の高い意識に引っ張られる選手は多いかもしれない。自分が活躍することで、「もっと高い意識を」との声が通りやすくなることを目指し、“超攻撃型アマゾネス”の2年目がスタートする。
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。優勝賞金5000万円。