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 プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」10月15日の第2試合で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)の配牌とツモがすべて「奇数牌」になるという珍現象が発生。数え切れないほどの対局を目にしてきた“レジェンド雀士”の解説・土田浩翔(最高位戦)も、「記憶にないくらい珍しい」と驚きのコメントを残した。

 起家から前原、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)、渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)という並びで行われた15日の第2試合。天和や九蓮宝燈といった希少性の高い役満に負けず劣らずの珍しい現象が起きたのは、僅差の2着争いが繰り広げられていた南3局5本場だった。

 一つでも上の順位を目指す4着目の前原に与えられた配牌は一見してカンチャンだらけで、アガリを狙うにはかなり厳しいもの。ここで解説の土田が、第1ツモの3筒も含めてすべての牌がマンズ・ピンズ・ソウズの「13579」のみで構成された14枚であることに気付き、「これ奇数牌しかないでしょ。ほとんど記憶にないくらい珍しい配牌ですね。字牌もないです」と言及。全34種類・136枚の牌のうち奇数牌は15種類・60枚であり、約44.1%という割合からすれば、この時点で滅多に起こり得ない超レアな現象であることは明らかだった。

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 これには中継のコメント欄も大盛り上がり。「奇数一色は面白いw」「なんだよこの配牌w」「役満だろw」と大ウケする視聴者のほか、「つっちーよく気付くな」「それに気が付くつっちーが凄い」「奇数しかないって、着目したことないかも」と即座に奇数牌のみであることを指摘した土田の観察力を称える声も寄せられた。

 さらに驚くべきことに、その後も前原は三万、5索、1筒、9筒と第5ツモまで奇数牌しか引かず、一向に埋まらないカンチャンに土田も「前原さん、依然として奇数牌しか引いてきませんね」と思わずため息。そうこうしている間に、役牌を鳴いてテンパイしていたトップ目の日向が白のみの1500点(+1500点)をツモアガリし、ついに前原は奇数牌以外の牌を1枚も引けないまま南3局5本場を終えることになった。

 配牌の13枚と5回のツモを合わせた18枚がすべて奇数牌となる確率は、計算の仕方によっては0.0000758%(約1319万分の1)とも。天文学的な低確率であることは間違いない。残念ながら役やアガリとはまったく関係がなく、意識しなければ気付くこともないほど地味かもしれないが、発生確率だけを比べれば約33万分の1とされている役満・天和をはるかに凌駕するほどの超激レアな現象だったと言えそうだ。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

(ABEMA/麻雀チャンネルより)

超低確率の「全部奇数牌」
超低確率の「全部奇数牌」

地味だけど超激レア!前原雄大、配牌から第5ツモまで全部「奇数牌」の天文学的確率/麻雀・Mリーグ

Mリーグ 配信情報まとめ
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