効率の良い加点、そして守るべきところでは鉄壁。開幕前から期待されていた実力を余すところなく発揮し、チームの機運をさらに上げた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」12月18日の第1試合で、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)が今期4勝目を獲得した。
この試合の対局者はKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、堀、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)の並びでスタート。
序盤は瑞原、佐々木のリーチ攻勢に防戦が続くも、南場に入って風向きが変わる。南1局、切り時と見たドラの北を早々にリリースすると、平和のみの手を即リーチしてツモ、リーチ・ツモ・平和・裏ドラで5200点をゲット。続く南2局、堀はここでも平和をリーチ、今度は一発ツモで7800点を加点してトップ目に立つ。東4局から数えると3連続のアガリ。決して高打点ではないが、効率の良いアガリを重ね、その後は堅守で逃げ切った。
先週は内川幸太郎(連盟)がこれまでの苦戦、不調を吹き飛ばすような最大得点でのトップ、そして今週は岡田紗佳(連盟)が開幕戦以来の2勝目を挙げるなど、チーム内の若手の調子はグングン上がっている。精神的支柱でもあるベテラン沢崎誠(連盟)が波に乗り切れない中で、堀がチームの勢いをさらに高めた。ソツのないゲーム運びをみせた堀に視聴者からは「堀やっぱつえーわ」「しんごーしんごー」「堀さんの回し方すごいな」「ほりさんさす!」と応援のコメントが続けて投稿された。
インタビューでは自ら南1局を挙げ、園田の仕掛けがある中で、ドラの北をベストなタイミングで手放すことができたことが勝因の一つと説明した。チーム全体に目を向けると「やっと調子が出てきましたので、これからもガンガンみんなで勝っていきたいと思います」と笑顔。勝って謙虚に、浮かれた様子はない堀に視聴者からは「堀はプロだな」と感嘆の声も。
この中継を解説していた渋川難波(協会)は、以前は「30人中30位」としていた堀のインタビューの受け答えについて、「ちょっとうまくなっていましたね、ちゃんと局のいいところを伝えて。次にトップを取ったときは、インタビュー30位と言ったことを謝らないといけないなと」と、上達を認めていた。
【第1試合結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)3万4100点/+54.1
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)3万1700点/+11.7
3着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)1万9000点/▲21.0
4着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)1万5200点/▲44.8
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)