“ゼウス”鈴木が2カ月ぶり勝利「めっちゃミニなトップ」でもニッコニコ/麻雀・Mリーグ
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 トップ者として久々に訪れたインタビューの場で、“ゼウス”は屈託のない笑顔を見せた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」12月21日の第2試合で、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)が今期3勝目を獲得。今期ここまで好内容が続くもトップに一歩届かず悔しい展開が続いていたが、後半戦スタートとなる節目の試合で快勝、ファンも安堵した。

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 この試合の対局者はEX風林火山・二階堂亜樹(連盟)、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)、鈴木の並びでスタート。

 二階堂を追う展開で迎えた南1局、鈴木は相手の風牌である東とドラの8索待ちでリーチ。これを見事直撃して、リーチ・ドラ2の5200点を獲得し、トップ目に立つ。オーラス、逆転を期す二階堂からリーチを受けるも、これを凌いで試合終了、実に2カ月ぶりの勝利をゲットした。

 インタビューでは「ラスも引くけどトップも取れるタイプ、と自分では思っていたんですが、全然取れなくて…。めっちゃ“ミニ”なトップでしたけどね」と、3万100点という薄氷を踏むような、僅差の勝利を照れながら振り返った。詳細については「聞かれないと思い出せない」と、最後までトップが確信できないギリギリの戦いを経たことで、疲労の色ものぞかせた。

 この日の初戦、園田賢(最高位戦)が苦戦を強いられ、勝負手がかわされる苦渋のラス。すぐにそれを挽回する鈴木のトップとなったことで、後半戦に向けてチームの士気も高まった。この勝利にファンからは「おめでとう!」「よかったぉー!」「ここから巻き返し頼むで」とエールが降り注いだ。

 リーグ初代王者のドリブンズも、昨期はセミファイナル進出さえも逸する低迷。今期もここまでトータルスコアではマイナスと、実力派揃いのスター軍団も陰りがみられた。思うように勝てない時期について鈴木は「不調の時期は病んだ選択をすることもある」と形容し、もがきながら勝機を探す、必死さを隠そうとはしていない。後半戦に向けては「意気込んでも何もできないですが」とシニカルに話しつつ、覇権奪回について「病んだ選択ではなく、伸び伸びとチームらしく選択をしたい」と胸を張り、笑顔もみせた。

“ゼウス”鈴木が2カ月ぶり勝利「めっちゃミニなトップ」でもニッコニコ/麻雀・Mリーグ
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 「意気込んでも何もできない」とは、それだけ日々全力で戦いと向き合っている何よりの証拠。“ゼウス”が上げた後半戦巻き返しの狼煙に、ファンは「ミニトップでもトップはトップ!」「ハナ差勝利はでかい」「頑張れドリブンズ!」とエールを送り続けていた。

【第2試合結果】

1着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)3万100点/+50.1

2着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)2万6100点/+6.1

3着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)2万5000点/▲15.0

4着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)1万8800点/▲41.2

【12月21日終了時点での成績】

1位 EX風林火山 +376.8(46/90)

2位 渋谷ABEMAS +267.8(44/90)

3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +130.5(44/90)

4位 TEAM雷電 ▲77.4(44/90)

5位 赤坂ドリブンズ ▲85.6(46/90)

6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲96.3(46/90)

7位 U-NEXT Pirates ▲190.5(46/90)

8位 セガサミーフェニックス ▲325.3(44/90)

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

(ABEMA/麻雀チャンネルより)

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