2020年のラストゲームでついに手にした初勝利にファンは歓喜し、祝福の言葉が怒涛のように寄せられた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」12月24日の第2試合で、今期初トップを獲得したTEAM雷電・萩原聖人(連盟)。試合後には「#Mリーグ」がTwitterのトレンド入りを果たし、中継の解説を担当した渋川難波(協会)も「泣きそうになっちゃいました」とコメントした。
シーズン初勝利を目指し、クリスマスイブの第2試合に登場した萩原。しかしその対戦相手は、ここまで個人成績で1位の“魔王”ことKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、同2位のU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、“魔法”と称される鳴きで対戦相手を翻弄する赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)と難敵ばかり。萩原も12月は4戦して2着3回、3着1回と調子は上向いていたものの、対戦カードが発表された時点では「ハギーには厳しい試練だ」と苦戦を予想するファンも少なくなかった。
いざ対局がスタートすると、萩原はヤミテンの気配を察知しての放銃回避や、着実な手順からの跳満など攻守に的確なプレーを披露。東場でトップ目に立つと「めっちゃ内容ええやん」「今日こそはいけるぞ」「マジで最近状態いい」と期待の声が続々と寄せられた。
園田との鬼気迫るめくり合いを制してトップ目のまま迎えたオーラス。1本場に小林のアガリで萩原のトップが確定すると、視聴者コメント欄には「おめでとう!」「マジで嬉しい」「良かったなぁ」「泣きそうだ」「よくこのメンツでトップ取った!」「ホント今日は素晴らしかった」など歓喜や祝福の声が殺到。開幕から14試合トップなしの苦しみを乗り越えて、2020年のチーム最終戦、それもクリスマスイブのドラフト1位対決で初勝利を決めるという筋書きに、「やっぱり絵になる」「つくづくスターだな」「文句なしに主人公」といった感想も相次いでいた。
試合後のインタビューで、萩原は「僕が自力で取ったというよりも、応援してくれたり心配してくれた人、たくさんのパワーを送ってくれた人。そういう人たちが取らせてくれたトップ」だと強調。チームメイトをはじめとした周囲のサポートに加えて、自身とMリーグを支えるファンへの感謝を繰り返し口にした。
万感の思いを込めたインタビューを見届けた解説の渋川は、しみじみと「泣きそうになっちゃいました。感動ですよ」とコメント。また萩原効果もあってか、試合終了後にはTwitterのトレンドに「#Mリーグ」が浮上。SNS上でも多くのファンが初勝利の喜びを分かち合っていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)