レギュラーシーズン終盤から絶好調の“セレブ”の進撃が止まらない。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2020」セミファイナルシリーズ、4月15日の第2試合で、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)が同日2連勝を達成。しびれるほどの強さにファンも大いに盛り上がり、Twitterでは「黒沢さん」が日本のトレンドに食い込んだ。
この試合の対局者は黒沢、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)、EX風林火山・勝又健志(連盟)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)の並びでスタート。第1試合でトップの黒沢、3着だった勝又がそれぞれ連投となった。
3シーズン連続での3桁プラスと、TEAM雷電の大黒柱として活躍を続けてきた黒沢。今期もレギュラーシーズン最終盤の佳境で2連勝を決め、6位でのセミファイナル進出の立役者となった。この日の第1試合でチームにセミファイナル初勝利をもたらした黒沢は、第2試合でもその安定感を存分に発揮。まずは東2局1本場にリーチ・タンヤオ・平和・ドラの8000点(+300点)をアガって試合の主導権を握った。
さらに東4局1本場にリーチ・七対子・裏ドラ2の8000点(+300点)で中押しに成功すると、解説を務めた河野直也(最高位戦)も思わず「いやぁ、強いな……」とポツリ。トップ目を譲らずに迎えたオーラスには、副露率がMリーグでもっとも低い黒沢には珍しく勝負を決めにいく両面チーを披露する。これをしっかりとアガリに結びつけ、タンヤオ・赤の2000点でトップを確定。ここぞの場面での鳴きの精度に加えて、ピンズのホンイツが濃厚な内川に対して「1枚は勝負と決めていた」と危険牌の7筒を打ち抜く胆力も光った。
第1試合に続いて放銃は0回と1日を通してほぼパーフェクトな内容に、視聴者からは「大大大エース」「神様仏様お嬢様」「世界のクロサワ」「ここぞの鳴きで仕留めるのがカッコいい」「最強伝説黒沢」など絶賛のコメントが殺到。Twitter上でも「黒沢さんマジでかっこいい」「ありがとう黒沢さん」「やっぱ黒沢さんって神だわ」「黒沢さん強すぎ」と話題を呼び、「黒沢さん」が一時トレンド入りを果たした。
レギュラーシーズンから換算すると個人4連勝となった黒沢は、インタビューで「(連勝を意識すると)次、ひどい目に遭うので忘れます」と笑顔でコメント。攻めてよし、守ってよし、そして鳴いてよしの1日2連勝で、TEAM雷電は6位から一気にファイナル進出圏内の4位へと浮上した。ここに萩原聖人(連盟)と瀬戸熊直樹(連盟)の復調が重なれば、チーム初となるファイナル進出に加えて、昨シーズンのU-NEXT Piratesが達成した6位からの大逆転優勝も決して夢物語ではないはずだ。
【第2試合結果】
1着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)3万8500点/+58.5
2着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)3万5300点/+15.3
3着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)2万6800点/▲13.2
4着 EX風林火山・勝又健志(連盟)-600点/▲60.6
【4月15日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +285.4(4/16)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +222.0(4/16)
3位 赤坂ドリブンズ +32.8(4/16)
4位 TEAM雷電 ▲46.9(4/16)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲49.8(4/16)
6位 EX風林火山 ▲112.8(4/16)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)