来期は解散覚悟…ファイナル進出が至上命題に萩原聖人「3年間の借りを全部返す」「勝ちに飢えないといけない」/麻雀・Mリーグ
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 参加8チーム中、唯一ファイナル進出なし。「魅せる麻雀」をテーマに掲げ、卓上でも卓外でもリーグを盛り上げてきたTEAM雷電に、厳しい現実が突きつけられた。萩原聖人、瀬戸熊直樹、黒沢咲(いずれも連盟)の3人は、チーム初のファイナルを目指して奮闘したが、2年連続でセミファイナルシリーズ敗退。創設から3シーズンを終え、TEAM雷電だけがファイナルシリーズへの進出がないチームとなった。しかも今期はスター選手・萩原が個人成績で30人中最下位。「なかったことにしたい1年。それくらいきつかったし、チームに迷惑をかけ続けた」と猛省した。来期はチームメンバー解散すら覚悟しての、背水のシーズンだ。

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 チームとしては、確実に前に進んでいた。大黒柱・瀬戸熊は、厳しい競り合いにも屈しない麻雀で、確実にプラスポイントを持って帰ってきた。“セレブ”の異名を持つ黒沢は、勝ち頭となる個人7位、+193.3を稼ぐと、レギュラーシーズン敗退の危機だったところを、劇的なオーラス逆転ツモを披露。2020シーズンを振り返っても名シーンに数えられる活躍で、ファンに感動を与えた。そんな2人の活躍ぶりを目の当たりにしながらも、とにかくもがき苦しんだのが萩原。とにかく初勝利が遠かった。「これが自分の実力じゃないというほど、僕もバカじゃない。この3年間で感じたことや、麻雀、チームといろいろ考える時間はできたので、その結論をしっかり出したい。この3年間の借りを全部返すつもりで臨みたい」と、厳しい表情で言葉を絞り出した。

 3人の選手とともに、苦しいシーズンを戦ってきた高柳寛哉監督からも、このままでは終われないという強い言葉が出てきた。「セミファイナルに行けたことはぎりぎりよかったと思いますが、結果的には3年間戦って、うちだけファイナルに一度も行けていない。毎年、ファイナルの日は悔しい思いをしていますし、常に応援していただいているファンの方にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。来年は本当に、口だけではなく、背水のMリーグのレギュレーション的にも、来年勝たないとおしまい、解散と言ってもおかしくないくらいなのが実情なので、とにかく勝つために死ぬ気で戦いたいと思います」。

 Mリーグは2020シーズンから、2期連続で4位以内に入れなかったチームは選手の入れ替えや追加など、何かしらチーム構成を変えなければいけないというルールがある。来期、TEAM雷電がどんな体制にするか定かではないが、2021シーズンに並々ならぬ決意を持って臨むことは間違いない。

 結果を振り返れば悔しい思いが募るが、シーズン中には多くの感動を呼び「雷電の麻雀はおもしろいんです!」と、何度もカメラの向こうのファンに熱いメッセージを送り続けた。チーム初のファイナルさらには初優勝を決めた時、萩原、瀬戸熊、黒沢の3人はどんな大きな声と笑顔で、決めセリフを届けるだろうか。

ABEMA/麻雀チャンネルより)

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