全世界の演劇ファンに、『ロズ・ギル』の愛称で呼ばれ、愛され親しまれている戯曲『ローゼンクランツとギルデンス ターンは死んだ』がこの秋、日本で上演される。
 シェイクスピアの悲劇『ハムレット』の最後の最後で、「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ…」の一行だけで片付けられてしまった、憐れな2人組「ロズとギル」。同作は、本家『ハムレット』では影の薄い2人組を堂々の主人公に引っ張り出した、いわば『ハムレット』のスピンオフである。