7月27日に放送されたAbemaTV(アベマTV)の『芸能義塾大学』(毎週木曜20時~21時)では、講師役を務めたカンニング竹山が芸能界で長く生き残るための「3回転メソッド」を生徒役に伝えた。1周目は「己のキャラを見せてブレイクせよ!」だという。
「注目され始めると、バラエティとかに無茶苦茶呼ばれるようになります。この時はたいしたことを言わなくてもいいです。とにかく視聴者はあなたのことを見たいから。でも、その状態はいずれ自分では飽きてしまう。お笑い芸人の一発ギャグみたいなフレーズがあったら、それを毎回言わされ飽きる。僕も『キレてくれ』と言われました。収録してる途中、突然乱入してキレるんですよ。『どうしてオレを呼ばねぇんだよ!』『お前なんて呼んでない!』となるのですが、こういったことを1日8回やったりもしました。これが3か月続くのです」
続いてはもっとも重要だという「コミュニケーション能力を見せつけろ」だ。
「1周目は己のキャラを見せました。そこで『私は実力があるから、人気があるから映してくれるんだ!』と思うものです。でも違います。旬だから映してくれただけです。2周目は、自分が一旦引き、ほかの人を目立たせるためにパスを出す、などするのです。あとは全然喋ってない子に振る。動物を見ていた場合などは『この動物かわいいね』とか振ってあげる。するとその人は答えざるを得なくなります。スタッフってのは、撮ったVTRを腐るほど見ています。世間は知らなくても、編集スタッフは、仕事できるヤツ、できないヤツを知ってる。テレビ局員以外の制作会社社員だと、別の番組も担当しているので『あいついいよね』『あいつできるよね』となって、別の番組でもキャスティングをしてくれるのです。番組ってみんなで作るものです。タレントだけでなく、音声なども含め、パスしながら役割を演じていくのです」
3周目は「制作陣の期待に応える仕事をする」だ。
「3周目まで回るタレントは頭の中で編集ができる。このコメントした方が編集しやすいだろうな、と思う。あと、ここはこいつに話を振っておこう、となったりします。ここまでいけば『あの人必要だから呼ぼう』となるのです」
こうした配慮を竹山がしていることに、生徒役の5人は感心しきりだった。
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