21日、コンビニエンスストアのミニストップが、来月1日からまず千葉市内で、そして来年からは全国約2200の全店舗で成人誌の取り扱いを中止することを発表した。ミニストップは女性客が全体の約2割を占めており、主に主婦層から「子どもに見せたくない」などの声が上がっていたという。会見にはミニストップの藤本明裕社長と並んで千葉市の熊谷俊人市長が出席した。
 熊谷市長はかねてから成人誌にフィルムをかけるなど陳列方法を変えるようコンビニ各社に働きかけていた。千葉市がインターネット上で市民を対象に「成人向け雑誌の陳列方法改善の取り組み」についてアンケート調査を行ったところ、650名中賛成は486件(74.7%)、反対は31件(4.8%)だったという。しかし、熊谷市長のSNSには「表現の自由を規制するものではないかなど」といった反対意見も寄せられた。熊谷市長は「今回の件が憲法で定める表現規制に該当するか否かについては、販売側の陳列する商品や陳列方法の選択に過ぎず表現規制には該当しないと考えられる」とのコメントをフェイスブックに投稿。ミニストップによる取り組みも、千葉市の働きかけがきっかけとなった自主的な決定と説明している。