「警察小説×『仁義なき戦い』」と評される柚月裕子のベストセラー小説を原作とした映画『孤狼の血』が5月12日(土)から全国公開される。メガホンを取ったのは『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』『彼女がその名を知らない鳥たち』などの白石和彌監督。物語の舞台は暴対法成立以前の広島・呉原市。暴力団系列の金融会社社員失踪事件をきっかけに捜査する警察と、暴力団組織間の激しい抗争を描くアウトローな「男」の映画だ。
本作の主演を務めるのは俳優・役所広司。手段を選ばない捜査方法からヤクザとの癒着を噂されるマル暴刑事・大上章吾という役柄で、「これぞ昭和の男」といった荒々しくも芯の通った生き様を見せつける。果たして役所はどのような思いで本作にのぞみ、現在の映画界に何を感じているのか。話を聞いてきた。