東日本大震災から7年。被災地の"いま"を探るべく、お笑い芸人・ウーマンラッシュアワーの村本大輔が気仙沼を訪れた。
「1年目の話と2年目の話と3年目の話と、全然違う話のはず。今7年でしょ?」。気持ちを率直にぶつけ合いたいと、村本は居酒屋「福幸酒場 おだづまっこ」で酒を片手に気仙沼市民を直撃した。
今でこそ笑いを交え、明るく話す被災者たちだが、7年前は深い悲しみに暮れ、立ち上がることすらできなかった。気仙沼最大の水産会社である阿部長商店の営業リーダー新沼雄さん(32)は祖母を、観光を通じ気仙沼の魅力を発信する一般社団法人気仙沼観光コンベンション協会次長の熊谷俊輔さん(41)は友人を亡くした。創業100年を超える老舗すがとよ酒店の長男菅原豊樹さん(44)は父を、そして亀山精肉店次期社長の柴田静佳さん(35)さんは夫と娘を亡くしている。