5月10日、東京・新宿歌舞伎町ロフトプラスワンで映画『孤狼の血』公開記念トークイベント「東映じゃけぇ、何をしてもええんじゃ~第三夜~」が開催され、お笑いタレントの玉袋筋太郎、歌手でタレントの麻美ゆま、映画コメンテーターの赤ペン瀧川らが登壇。玉袋らの誘いにより、観客として来ていた原作者の柚月裕子氏もステージに上がり、決して平坦ではなかった『孤狼の血』を書き上げるまでの道のりを明かした。
『孤狼の血』の舞台は暴対法成立以前の広島・呉原市。暴力団系列の金融会社社員失踪事件をきっかけに捜査する警察と、暴力団組織間の激しい抗争を描くアウトローな「男」の物語だ。おおよそ「ヤクザの世界」とはほど遠い優しい佇まいの柚月氏だが、赤ペン瀧川から「『孤狼の血』を書こうとしたときに、編集者たちはどんな対応なんですか?驚いてたりしませんでしたか?」と聞かれると、「実はスムーズに書き上げた作品ではないんです」と告白した。