白石和彌監督の意欲作『止められるか、俺たちを』が10月13日(土)より公開される。『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』『彼女がその名を知らない鳥たち』『孤狼の血』と、感動・胸キュン推しの作品が目立つ昨今の日本映画界に“刃を付きつけるような”作品を撮り続ける白石監督が本作で描いたのは、1969年の若松プロダクションを舞台に命懸けで映画を作っていた若者たちの青春群像劇。権力に媚びない反骨精神の塊である若松孝二監督が代表を務めた映画プロダクションである若松プロは、性と暴力を正面から取り上げ、過激な作風で「国辱映画」と揶揄されながらも、当時の若者たちを熱狂させるセンセーショナルな作品を次々と発表。後に日本赤軍に合流した映画監督・足立正生や、「日本昔ばなし」の脚本を手がけた脚本家で映画監督の沖島勲、雑誌「映画芸術」の編集長で脚本家・映画監督の荒井晴彦など、日本映画界の異端児を多く輩出する。