池松壮亮。その名前を聞けば、いくつもの作品が思い浮かぶ。28歳にして主演作、出演作多数、そのどれもが強く印象に残る比類ない俳優だ。2018年の出演映画を並べるだけでも、池松と「朋友」とも呼びたい松居大悟監督による青春映画『君が君で君だ』の尾崎豊になり切る男役、黒澤明監督に従事した名キャメラマン・木村大作が手がけた『散り椿』で若侍・坂下藤吾となり、第71回カンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞した是枝裕和監督の『万引き家族』では、JKリフレ店に通う4番さんを繊細な演技で表現するという、圧巻のラインアップ。