千葉県野田市で栗原心愛さん(当時10歳)が度重なる虐待で死亡した事件。そして昨年3月、東京目黒区で船戸結愛さん(当時5歳)が虐待死した事件。悲惨な結末を迎えた2つの小さな命。そして、どちらの父親も「しつけ」を理由に暴力を振るっていた。
 タクシーの運転手のKさん(45)は実子、そして再婚後は連れ子に暴力を振るってしまっていたという。一度目の結婚相手が片付けが苦手だったことにストレスが溜まり、それを暴力という形で子どもにぶつけるようになっていった。「教えるのに一番簡単な手段が暴力、暴言だった。しつけと思ってやっている時には反省はないが、感情をぶつけてしまったと思った時には罪悪感もあって、謝ることもあった」。